意見交換掲示板過去発言No.0000-200001-197
安藤さんへ |
投稿日 2000年1月27日(木)00時03分 Autumn
こんばんは。企業研究職獣医のAutumnです。 まず初めに、未だに動物愛護団体が主張し、どうも一般的にもそう思われてる ようですが、まともな企業のまともな実験において、保健所払い下げの動物を 実験に使うことはありません。出所由来や成育環境が不明な動物ではデータの 解釈が難しくなり、再現性が低くなりますので、論文投稿や公的機関の申請に 使えないからです。初めから専門業者が実験用に育種、繁殖、成育した動物を、 かなり高額で購入してます。ただし、サルはやむを得ず野生由来も使用しますが、 これも徐々に切り替わってきてます。 同様に動物に不必要な苦痛を与えることは、愛護問題を抜きにしてもストレスの 影響が加味されるのでまともな研究者なら行いません。 代替法は現在、角膜刺激性などごく一部がやっと整合性をとるところまで いったばかりで、大部分はまだ初期段階です。複雑で未だ全容解明されていない 生物システムを、そう簡単に他の単純な方法に置き換えられるなら苦労はありません。 そのため鎮痛効果や創傷治癒など、やむを得ず多少なりとも動物に苦痛を与える 動物実験もまだ必要で、また動物保護法以外の指針や規制がかかっていることもあり、 動物実験が改正から外されたのです。 それと動物実験担当者が怒るのは、実験の妨害よりも理不尽で感情的かつ一方的な 非難に対してです。 |
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