獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200001-36

腫瘤のゴールデンについて
投稿日 2000年1月6日(木)03時20分 tujimuratakayuki

ナディアさん、Suzukaさん、返事が遅くなって申し訳ありません。始めてだったの
で、ずっと自分のメールボックスに返事が届くのを待っていて今この掲示板に来
て確認できたので早速お礼と経過報告します。正月休みが終わった今日、早速病院
に電話しいろいろと質問してみました。簡単にやり取りを書きます。
Q;検査についてのリスクは?
A;全身麻酔であることくらいです。
Q;検査の結果良性であれば?
A;削ることになりますが、おそらくまた発生するでしょう。
Q:悪性であれば何が考えられますか?
A;大型犬は骨肉腫や軟骨肉腫などが多いですね。
Q;その場合の処置は?
A;関節全体に及んでいるので、離断でなく、切断しなければならない。
Q;手術すれば、助かるんですか?
A;手術しても90%くらいは再発します。大型犬の寿命が12年くらいですから、
 そういったこともいろいろ考えていかなければ、、、また犬の生活の質を考え
 ていかなければならない。
 検査にしても興味本位でやるのはどうかと思います。検査で悪性であっても手
 術しないのであれば検査する意味はないし、しないほうが良い。
Q;どういった経過(進行)をとるんですか?
A;診断名が確定していないし、ひとつひとつ違ってくるから、説明しきれない。
Q;現在は疼痛を感じていないようですが、進行すれば痛みはでてくるんですか?
A;でてきますね。
とだいたいこんな感じでした。
ナディアさんがおっしゃる通り、電話で聞くつもりでしたが、正月休みに入って
しまっており、今日の夕方上記のような話をしたしだいです。またお詫びとともに
訂正しなければいけないのですが、肘と記述していましたが手関節といったほうが
よかったようです。その前部に腫瘤はあります。ナディさんによけいな心配をかけ
させてしまったようで、申し訳ありません。
そして、Suzukaさん、私もやはり、検査してからどうするか決めるという考え方を
しています。今のままでは、やはり何かおかしいとおもいます。しかし手術後の再発率の
高さと獣医さんのいうQOLについて考えると、手術についても考えてしまいます。
しかし僕なりにはリハ関係者という立場上(学生ですが)QOLについても考えていたし、
ワーキングドックでないセディにとって一肢切断がどこまでQOLを低下させる
かということに対してはそれほど心配はしていなかったのですが、獣医さんがあえて生活
の質を考え、、、、とおっしゃっていたので、セディにとってのQOLって?とまた
考え込んでいます。
まずは家族の人と理解し合えるように説得しなければ...なんせ僕は家を出て
しまっていて家族の協力なしにはなにもできない身ですから。社会人のままなら
少々無理して実家から会社に通うこともできたのですが。理想をもって今の道に
きたのですが、こういうのは切ないですね。
とはいえ、こういう縁でこの掲示板に出会い、おなじように動物を心から愛して
おられる方々と知り合ったり、また、そういった方の意見に触れられることに対
しては感謝しています。
これからも引き続きご意見をお聞かせください。
また、どうように高齢犬を飼っておられる方や、その経験者の方からのご意見も
お待ちしております。

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