獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200002-116

レス、2題
投稿日 2000年2月12日(土)16時41分 プロキオン

2月12日のtakaさんへ

モルモットが足を引きずるとのことですが、足のリンパ節が
腫れていることはないでしょうか、そして、餌はどのような
ものを与えていますか?

普通、モルモットが足を引きずると聞くと、ビタミンC欠乏
が思い浮かびます。モルモットは自分の体の中でこのビタミ
ンを合成することができませんので、飼料から補ってやる必
要があります。似ているようでもウサギの餌ではダメですよ。
あとは、外傷や感染症のチェックが必要です。


2月12日のしま子さんへ

8歳になるミニチュアダックスが乳腺腫に罹り、乳腺を全て
摘出してあるのにも関わらず、発情の都度シコリができると
いうことですね。
そもそも、乳腺腫は卵胞ホルモンと非常に密接な因果関係が
あり、1度も発情を経験しないうちに避妊するのと1回でも
経験したものとでは発生頻度に10倍近い差があります。
# 1回の経験でもほとんど発症の心配はいらないくらい低
  いのですが。
これが、4歳5歳になると避妊手術を実施しても、発生頻度
に差が見られなくなってしまいます。

しま子さんの犬が乳腺腫であったのなら、避妊手術は実施す
べきであったと私は考えます。乳腺組織の広がりは縦横以外
に深さへの広がりも考慮しなくてはなりません。
発情の都度シコリが形成されるのなら、やはり残存している
乳腺組織が反応していると考えるのは普通のことです。しま
子さんの考えすぎということでもないと思います。
これはバイオプシーをかければ、確認できると思います。

避妊手術について、「悪くもないところをとる必要はない」
という意見ですが、これはどうでしょう? 子宮や卵巣が病
気だから切除しているわけではありませんよね。どなたもそ
のように考えて手術しているわけではないと思います。

乳腺腫の発症予防にはすでにならないと考えているとしたら、
これはそれなりの意味はあります。
ただし、発情のつどシコリができるのであれば、「悪くもな
いのに」という認識に問題がありそうです。

相手が乳腺腫であり、飼い主が子宮卵巣の摘出を望んでいるの
であれば、これを拒む理由はないように私なんかは思うのです
が・・・。

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