意見交換掲示板過去発言No.0000-200002-143
動物用マイクロチップのご説明 |
投稿日 2000年2月15日(火)18時15分 YDR 北浦清人
岸田九州男様 Yokohama
DOG RESCUE 北浦です。 マイクロチップについてご質問がありましたので、簡単にご説明致します マイクロチップとは、小型集積回路をダラス等のカプセルに封入した製品の 総称で、大型の工業用(原爆、自動車、ガスボンベ、マラソンランナーの カフス等)や小型で動物の体内に入れられる製品まで、数百種類があります チップは独自に電源を持たずに、読み取り器が発する電波から電力を作り 集積回路に記録されている番号などを電波で発信し、読み取り器で番号 などに変換するものです。 動物用としては、世界で約5種類が使われています。 日本で販売されているのは、以下の3種類が主な物です。 1 トローバン ワシントン条約で指定され、世界中での 実質的標準製品。日本では、動物園、研究者が3万以上、 家庭動物ではYDRを始め、保護団体が使用 2 データマース 3 デストロン 2 3.はヨーロッパの家畜用に規定されたISOの農産物規格を 家庭動物に応用しようと、日本獣医師会、愛知県獣医師会が販売する もの。 質問1 マイクロチップはどんな時に使用するのでしょうか 個体識別を行う物です。家庭動物では迷子札、入れ墨などが 個体識別に使われていますが、脱落瑕疵で不安定ですので、確実に 誰が誰なのか?を分からせる為にです。 どの様に使うかは、応用となりますが、動物園の希少動物は必ず 上記1 のトローバンを入れています。世界の野生動物の販売では 雑種や見掛け倒しなどが横行していますので、絶対に必要な物です 質問2 何故普及しないのでしょうか? 飼い主が必要性を実感していない 獣医師会などが、独自事業として性能の劣る製品を販売 行政が動物管理事務所に導入しない などだと思います 質問3 費用は相当するのでしょうか? 製品の原価は、800円あら1200円程度です 読み取り器は、極距離の短いミニリーダーで3万円、設置して 前を歩かせるだけで読みとれるパネルリーダーで200万ほどです 質問4 獣医さんでしかできないのでしょうか? マイクロチップを体内に埋め込む事を「インプラント」といいますが、 注射と全く同じです。少し太めの注射針の仲に入っています、 技術的には、誰でも出来る程度の物ですが、法律的には、自分の管理下 に有る物ヘは誰でも出来ますが、他人の動物へ行うと獣医師法違反となる と言われています。 その他詳しくお知りになりたい場合には、以下のサイトやメールで お問い合わせ下さい http://www.corcocu.co.jp/YDR/microchip.html 以上 http://www.corcocu.co.jp/YDR/microchip.html |
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