意見交換掲示板過去発言No.0000-200003-285
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投稿日 2000年3月27日(月)12時29分 Suzuka
人医です。 チワワ2頭と甲斐犬1頭を飼っております。 医療ミスをなくす、ということと、心ある獣医療を、ということは同じようでいて別の問題 だということをまず確認していただきたいです。 誠心誠意手をつくしても医療ミス(と一般に考えられているもの)はある一定の確率で起き てしまいます。 やはりプロとはいっても人間のすることですし、患畜が特異体質だったり 機器が故障していたり・・・いくらでも可能性はありますものね。 これをはたの樣は運不運と表現されているのだと思います。 また、医療ミスというのは訴訟になっても立証が難しく、よほどのことがないかぎり、医療 ミスの指摘によって、そういう獣医師を葬り去るというのは難しいです。 心ある獣医療を、というのは飼い主としては当然の要望だと思います。 ただ、それを実現できるか否かは、獣医師サイドだけではなく、飼い主側の対応いかんにも かかっていると思うのです。 > 獣医師の先生方が、動物医療を前進させるのを願って、頼って、見守るだけで > よいのだろうか?動物といっしょに暮らす人間として何かすることはないか? ここの掲示板をごらんになるような飼い主さん達には無用のことではありますが、やはり 飼い主の方にも自分が飼っている動物についてある程度の知識と『知ろうとする姿勢』が 要求されると思うのです。 なにも獣医学の専門的な知識は必要ではないのです。 常識的に考えて『ん?』と思うような診療を受けて何の質問や要求もせずにいるのでは、 そういう診療を容認・助長しているのと同じことです。 動物だからといって何も特別なことはないのです。 特別な面については獣医さんの領域で、飼い主は家族と思っているのでしょうから、家族 が病気やケガをしたのと同じように疑問点は尋ね、要求は申し出てみてください。 『病気のことはよくわからないので、おまかせします』という姿勢では、運良く良心的な 先生に診てもらっていた場合はともかく、よいカモだと思われても仕方ないと思います。 それで納得できないような説明がなされたり、要求を全く受け入れようという姿勢がない 先生については、見限ればいいのです。 そうやって淘汰していくしかないと思います(法律でとりしまるとか、獣医師会で指導し てくれるのを期待するとかはまず無理でしょう)。 そして、獣医さん選びについて書かれていたことについてですが・・・ 専門分野によってかかりつけの先生を変えることについては、以前も書きましたが、私も そうしています。 はたの樣はいわゆるドクターショッピングのような行為は好ましくないという意味で書か れたものと思いますので、双方に大きな見解の違いはないと思いますよ。 そして、いざ病気になって一刻を争うときになって『いい先生を探そう!』と言っても それはなかなか難しいですから、ワクチンや健康診断などで受診したときにいろいろな 質問をする等して、その説明や対応から慎重に判断するというのがよいと思います。 もちろん、実際にそこにかかっている動物の飼い主さんの評判をきくというのも大切です。 |
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