獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200004-110

有毒な観葉植物とその他2題について
投稿日 2000年4月11日(火)00時51分 さいとう

有毒な観葉植物についてざっとあげておきます(参考・メルク獣医学マニュアル第7版)。

カランジューム ユリ科 シクラメン ヒガンバナ科(リュウゼツランなど)
ポインセチア セイヨウヒイラギ カランコエ ラッパスイセン ヒアシンス
フィロデンドロン ヤドリギ アザレア ツツジ イチイなどです。
これらの仲間の植物は危険だと考えた方がいいのではないでしょうか。
自然界には他にも中毒成分を含むものがいろいろありますが。

>鈴木さんへ
なにをどのように比較してそのHPにそう書かれているのかわかりませんが
猫が他の動物に比べて特に解毒能力が低いということはないのではないでしょうか。
動物種によって代謝酵素の量に差がありますから 動物種によっては
中毒を起こしやすくなる危険な薬物というのはあります(猫にアセトアミノフェンとか)。
鈴木さんがなさったアドバイスは正しいと思いますよ。
人間用の薬が動物に使えるかどうかは薬によって異なります。
獣医師に相談される方がいいでしょうね。

>しげさんへ
獣医科大学で動物を殺す実習がないところはないのではないかと思います。
町で動物のお医者さんを見ているだけでは想像がつきにくいかもしれませんが
獣医師という仕事は範囲が広く 犬や猫の病気を治すのは獣医師の仕事の一部です。
病気にかかった牛や豚の肉が食品になることがないように検査するのも
獣医師の仕事ですし 牛や豚の間で治らない病気が出た場合には それ以上
病気が広がらないように病気にかかった動物を処分することもあります。
人間にかかる病気が動物の間で広まらないようにという理由で動物を
処分することもあります。
わかりますか?これが医師と獣医師が大きく違うところです。
医師はどんな場合であっても人間を殺すことが仕事になることはありませんが
獣医師には動物を殺さなくてはいけない場合があるのです。
そのために獣医学科の学生は「動物を殺す」ということを経験し
動物を殺すということがどういうことなのかを学び それを受け止めたうえで
獣医師としての自分がどのような仕事を果たしていくかを決めなくてはいけないのです。
「動物が好きなだけではやっていけない」という理由の1つがそこにあります。

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