獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200005-164

てんかんネコについて
投稿日 2000年5月14日(日)02時11分 ちま

KAIさんはじめまして。
てんかんではないのですが、てんかんの治療を受けていたチンチラ君を飼っているものです。(結局別の病気だった)
抗てんかん薬というのは抗けいれん薬のことですね。
第一選択薬(最初に飲ませた薬のこと)というのは後々にかかわる大切な薬のはず、だからその前にしっかり
「本当にてんかんなのか」
と言う点をしっかり調べていただくことです。
それには地域のお医者さんにはMRI等の設備が無いはずですから、大学病院をしっかり紹介してもらうことです。
まずはそこからだと私は思うのですが。
家のネコもけいれんがひどくてかかり付け医から大学病院を紹介されました。その時の説明として、
「検査結果と症状からして、おそらくてんかんだろう。しかし別の脳の病気かもしれないからしっかりMRI等の検査をしたほうが良い。その時場合によっては脳脊髄液をとることもありうるが危険は無い。」
ということでした。
結局、てんかんの疑いは晴れず、そのまま大学病院で治療をしていたのですがネコの震えている様子を撮ったビデオを医師に見せたところ、てんかんではないことが発覚しました。
かかり付け医の見立ては間違っていたことになりますが、私は問題ないと思っています。
適切に対処してくれましたから。
KAIさんもお医者さんに何でも聞ける環境を作れると良いですね。
では、本当にてんかんと言う診断だったときについてです。
しばらくはKAIさんの家のネコ君に合った薬をさがしながら量をふやし、血中濃度を毎回測定しながら様子見、ということになるでしょう。
そのネコ君が何年のみ続けるかはわかりません。
しかし、てんかんは薬で発作がコントロールできる病気です。
今、てんかんだとわかれば、しっかりとコントロールできるのです。
ネコ君のためですのでまずはしっかりと検査してあげましょう。
そして気になることがあれば、お医者さんに聞いてみることです。
納得できない答え、または説明をしない医師にだったら、さっさと違う病院に変えてしまいましょう。
そして、ビデオを撮ること。
これが大切です。
けいれんシーンが撮れるようにけいれんしそうな時(たとえば寝る前)に必ずセットしておきノーカットで取れると良いと思います。
普段の様子を混ぜても良いんじゃないでしょうか。
とにかく、ビデオ録画は診断の助けになりますので、とっておいたほうが良いと思います。
以上です。

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