意見交換掲示板過去発言No.0000-200005-285
猫に感染した糸状虫について |
投稿日 2000年5月22日(月)20時01分 マレーシア在住
はじめまして。 マレーシアに在住している愛猫家です。 あちこち探しまわり、やっとこのページにたどり着きました。 早速ですが、獣医の先生にご相談させてください。 我家で飼っている猫が糸状虫に感染したようで、お伺いします。 (プロファイル) 性別:メス 年齢:約10ヶ月 種類:ペルシャまたはメインクーン系雑種(長毛種) 予防接種:通常のものは昨年9月に済 既往歴:皮膚病(こちらではリングワーム、すなわち人間に感染するとタムシとなるもの)1回 完治。 避妊手術:済 生活場所:屋内のみ (糸状虫感染発見までの経緯) 1.先週金曜日に1日に5回ほど嘔吐。他にクシャミを時々。最初の嘔吐に体毛が混じっていたが、2回目以降は体毛なし。 2.翌日、当地の獣医に連れていき診察を受ける。 嘔吐については一時的なものと診断(体毛が胃から帳へ流れやすくするペースト状の薬品を週2回ほど与えることで、再発はかなり防げるだろうとのこと)。 他に異常な所見はなかったが、一応血液を採り顕微鏡下でチェックしたところ、糸状虫を発見。 (当地獣医の所見) 1.糸状虫は、いわゆる犬心糸状虫(ハートワーム)ではなく、マレー糸状虫またはチモール糸状虫と思われる。蚊によって感染する。 2.犬・猫がこれに感染するのは非常にめずらしい。犬のケースは数例経験があるが、猫は初めてである。 3.犬心糸状虫と異なり心臓などに宿って成長する可能性はなく、体内を循環するだけである。猫自身にとっては特に問題はない。 ただ、犬のケースで皮膚疾患を発症した例を知っている。 4.最大の問題は、人間にも感染する可能性があることである。いわゆるフィラリアの一種で、感染して慢性期になるといわゆる象皮病となる。(私が他のWeb ページで調べたところ、リンパ系に寄生するとのこと) 5.駆除は難しいと思う。犬用の薬があるが、猫用は調べてみないとわからない。 当地にはデング熱など蚊を媒介とする他の伝染病もあるためマンションの窓には 網戸を付けるなど蚊対策は一応行っており、私も家族も家で蚊にさされたことは 最近全然なく、また猫も家からは基本的に出しませんので、「いったいどこで・・・」 と考え込んでしまいます。 唯一感染した可能性があるとすれば、旅行に当って病院に預けた時でしょうか。 さて、その後嘔吐はなくなり元気にしています。 猫用の薬があるかどうかは獣医さんが調べているところで今週中に連絡がある予定ですが、 日本のようにしっかりした獣医であるとは言えず、飼主としては非常に心配しています。 つきましては、この糸状虫に関する駆除方法などの情報がありましたらお教えいただきたく、お願いする次第です。 ある動物病院に同じ質問をしましたが、専門外とのことで、 獣医科大学病院のHP、あるいは寄生虫学、医動物学研究室にアクセスしてみたらどうかとのことでした。 いくつか探してみましたが、適当なサイトが見つかりません。 お薦めのサイトがありましたら教えていただけると幸いです。 |
|
|
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」 ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴) サポーターや広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)、 多くの人々に支えられています。 獣医師広報板へのリンク・サポーター募集・ボランティアスタッフ募集・プライバシーポリシー 獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。 @mukumuku_vetsさんをフォロー
Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved |