意見交換掲示板過去発言No.0000-200005-434
インターネットでの医療相談について |
投稿日 2000年5月31日(水)22時06分 鈴木
いつも楽しく拝見させていただいています。 私は、一獣医学生です。 大学の授業で、獣医師は五感+αをフル活用して、 動物の診断をしなければならないと教わりました。 つまり、見て、聞いて、触って、においを嗅いで、(なめることはあまりないかも) 稟告をよく聞いて、知識と経験と勘で診断しなければならないということです。 しかし、最近インターネット上で(ここも含まれるのですが・・・) ペットの医療相談をしているのをよく見かけます。 例えば、「老いたペットにどのような食餌をあたえたらよいか」とか 「ワクチンはどのような種類があって、いつ打つべきか」とか 「健康相談」の域を越えないものは支障ないと思います。 しかし、「下痢をしているのだけれど、悪い病気だろうか」とか 「できものができているのだけれど、病院へ行くべきか」とか 飼い主さんも「健康な状態ではない」と思っている事柄に対して、 果たしてネットで情報を与えることができるでしょうか? 「急を要する病気は病院へ」というのは常識ですが、急を要するかどうかは 素人にはけっこう難しい判断なのではないでしょうか? ネットやメールでの相談は、ほぼタダということ、病院へ行く手間がいらないこと、 病院へ行く前に予備知識をつけることができることなど、様々な利点があります。 ネットがこれだけ普及しているいま、ネットでも相談が完全に悪いモノとはいいきれません。 実際、ネットでの医療相談を受け付けている病院もありますし。 獣医師のみなさま、将来獣医師はどのようにインターネットを利用していくべきなのか、 また、飼い主さんにどの点に気をつけてもらうか、またそれをどう説明するか、 ご意見がございましたら、おねがいします。 また、飼い主のみなさんは獣医師のネット医療相談にどのようなことを期待されますか? |
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