獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200005-92

イロイロ
投稿日 2000年5月9日(火)22時57分 はたの

獣医ではありませんが・・・。


真理さま
家庭で飼うイヌは原則的に去勢が望ましい、と思います。
去勢すべきでない特別なイヌのみ、タマ付きで維持する、ということです。
去勢すべきでないのは、純粋な品種のしかも種親にふさわしい個体で、その品種の
維持・改良を真摯に考えるブリーダーが飼っているもの、です。
「特別なイヌだけ去勢する」のではなく「特別でないイヌはみんな去勢する」ほうが、
好ましいと思います。去勢が性格に及ぼす影響については、強いとするものから弱いとするものまで
諸説ありますが、去勢のデメリツトはあんまりない、という点では多くの見解が
一致していると思われます。
>去勢をすることによって穏やかになるのならしても良いかとも思っています。
>去勢をすることによって穏やかになるのならしても良いかとも思っています
というより、「去勢をしない理由」がないなら、去勢するほうがよいと思われます。

なおこ様
ネコが野菜を食べる、ということですが、ネギ等以外で、常識的な量ならば
得に問題はないと思われます。唯一、ブロッコリーについては、
草食動物に多給する問題がある、可能性がありますが、ヨーロッパでの話で、
酸性土壌が多い日本ではあまり問題になりません。量も多くはないでしょうし。
口直しや箸休めに食べるぐらいなら問題ないと思います。

ぽぽ様

>うちの犬は、凶暴で病院につれていけないんです。
>だから病院に連れて行くのが怖くて、もうずっと病院には行っておりません。
>病院に連れて行って検査しないといけないとなると、すごく不安です。
>傷があったりすると、飼い主である私たちにすら見せない犬です。
 という状態を放置しておくべきではないと思います。
 そもそも、
>薬でなおりますか?ノミ取りに薬でなおりますか?
>いつもの皮膚病は、薬でなおしてきたんですが、耳でも薬で大丈夫でしょうか?
 というのが大問題です。皮膚病の原因はひとつではありません。素人が
適当に薬を使っていいものでもありません。原因にも薬にもいろいろ種類が
あって、原因に合った薬を使わなければ、治るどころか、悪化させることだって
あるのですから。
 今回の「皮膚病」をなんとかやり過ごしたとしても、老齢になれば、いろいろと
健康上のトラブルは発生するわけで、一生病院のお世話にならないですむわけではありません。
飼い主であるぽぽさんが、耳でも何処でも調べられるような「ヒト・イヌ関係」を
作るしかないと思います。
 そして、素人療法は止めて、ちゃんと病院に連れていくのです。
 訓練士に頼る発想そのものを変えられてはいかがですか。飼い主がイヌを
コントロールしなくて誰がコントロールするのですか?! 
 病院に連れて行けない、というのは立派な問題行動です。そうした「イヌの問題行動」
を扱った本は沢山出ています。そこがスタート地点だと思います。
 飼い主であるぽぽさんが問題を理解してから、訓練士に相談されればいいでしょう。
 訓練士はたくさんいるので、一人に忌避されたからといって諦めるのは早すぎます。
もっとやる気と自信のある訓練士に相談することもできるではありませんか。
 紀州犬の7歳は、まだ中年の範囲ですから、これから「ヒト・イヌ関係」を
変えることも無理ではありません。
 とにかく、今回の皮膚病に関しては、なにがなんでも獣医に連れて行く事です。
 首輪に2本引き綱をつけて二人で押さえ、三番目の人が運転すれば
連れて行けます。あらかじめ獣医に電話で相談して、
「きついイヌ」が平気な先生を探すなり、その場にやる気のある訓練士に同席
してもらうなり、できるではありませんか。
 イヌには、最低限、「きちんとした」治療を受ける権利があります。
 素人療法はイヌを虐待することにほかなりません。
 こちらにアップされるからには、ご愛犬を愛しておられるのですよね。
 だったら、「病院にいかずになんとかする」発想は捨てて、
「きちんとした」治療を受けさせるためにぽぽさんに何が出来るか、
を考えられてはいかがですか?

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