意見交換掲示板過去発言No.0000-200006-352
マルチレス |
投稿日 2000年6月24日(土)13時37分 プロキオン
6月23日の さあいさんへ オウム病についてはそれほど詳しくはないのですが、病原体で あるクラミジアはだいたい2種類あるらしく、その分類をめぐ って過去から論議されてきました。鳥の種類によって異なるら しいのですが、どちらが正しいのかは「時の判定」を待たねば なりません。 鳥同士の感染について言及すれば、多くの方が勘違いしている のですが、「オウム病」とか「鳩病」とかいう病名に惑わされ ています。これらの鳥はクラミジアに比較的抵抗性があるので す。抵抗性があるが故に死亡する確率が他の鳥よりも低く、保 菌者となりやすいのです。 したがって、抗体検査を実施すると抗体保有鳥があたかも多く 存在するように見えてしまうのです。病原体拡散の観点から言 えば要注意ですが、実際の死亡被害はその他の鳥の方が多いは ずなのです。ほとんどが野鳥ですので、実態の把握が困難とい う問題はありますが。 結論を言えば、鳥同士の感染はあります。そして地域と鳥の種 類を限定すればかなりの汚染が想像できるということです。 飼育鳥については自由な移動がありませんので、ショップや購 入ルートによる差異が大きいと思います。 また、クラミジアではなくマイコプラズマによる疾病もかなり 混同されており、これも「オウム病」にされている可能性もあ ると推定されます。(この部分は私見です。) 6月23日の Taraさんへ ワクチンの種類ですが、5・7・8種は予防対象となっている 疾病の種類ですから、現在お住まいの地域にどのような疾病が あるかで自ずと決まってくるのではないでしょうか。 問題となる対象疾病がない、あるいは 遠隔地へ出かける可能 性がないということであれば、すくない種類のワクチンでもか まわないと思いますが、不安があるのなら多種ワクチンを接種 されておいた方が望ましいと考えます。 犬の種類によるワクチン接種反応の差はメーカーでは統計をと り始めているようですが、明確ではないようですよ。 |
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