獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200006-387

マルチレスです。
投稿日 2000年6月26日(月)22時08分 ムクムク

町獣医のムクムクです。

Re:おかめいんこの口が開きません
6月26日発言のいちさんへ

鳥の嘴のかみ合わせの悪いケースは割とあるのですが、まったく
開かないというのは少ないと思います。
診察を受けられても良い案がないということなので、治療困難なケースと想像して
います。 やっぱり、しっかり給餌をしてあげることでしょうね。
ただ、舌の機能も不全なら口腔内は不潔になりがちです。
給餌の後に顔を横にしてスポイドで清潔な水を口腔内に少し注ぎ、清潔に保って
あげてください。

Re:高齢猫の癌について
6月26日発言のecoさんへ
プロキオン先生も書かれていますが、私も18年目となれば手術はかなり慎重である
べきと私は考えます。 あくまでもケースバイケースですが、かなり手術後の治療
効果が見込めないと私は薦めないことが多いです。

Re:犬の歯について教えてください。
6月25日発言の小林 宏貴さんへ
犬の歯科もかなり専門性のある分野です。 電話などで事前に治療してもらえるか
尋ねられるのも一方法だと考えます。

Re:ねこの捕獲
6月25日発言のあずきさんへ
プロキオン先生も書かれていますが、私も洗濯ネットに入れて連れてきて欲しいです。
ただ、カゴによっては猫の気をそらしておいて、横から鎮静剤を打てるのもあり
ますし、前にしか出入り口がない箱の場合も出入り口のメッシュの部分を下にして
注射を打つことも可能かもしれません。 ただこのあたりも手術される先生の
指示に従ってもらわないと仕方がないですが。

Re:カナリアのことなんですが。
6月24日発言のN.Nさんへ
難しい質問だと思います。 私の顧客でしたらまず親鳥の診察をさせてもらいます。
子育てが出来ないような問題がないかどうか。 その場合、生活しているカゴの
状態で連れてきてもらいます。 生活している環境を見せてもらえば巣が不潔に
なっていないか、食餌などが適切に与えられているかよく分かりますので。

Re:プライベート・オピニオン
6月23日発言のおとらさんへ

>vetsはどういう意図に基づいてあるのでしょうか?
獣医師広報板はトップページの冒頭にあるように個人開設のHPです。
開設意図は獣医師相互のコミュニケーションです。 これを実現するために
会員制の獣医師フォーラムを運営しております。
オープンスペースの広場は広く一般の皆さんに開放して各種のコンテンツを
配置しております。 広場の目指すものは日本の動物関係ウェブのハブです。
ハブとは自転車の車軸のことで車軸からスポークが四方八方に伸びているように
獣医師広報板の広場に来れば、多くの動物関係ウェブにリンクでつながっている
、そのような状況を想定しています。 そういう意味ではリンク集の充実にかなり
力を入れております。 意見交換を含め多くの掲示板も運営しておりますが、
これも動物関係ウェブのハブをかなり意識しております。 
特定の個人や団体の考えや運営を獣医師広報板が推薦することなく、淡々と
掲示板の保守管理に徹することにより多く異なる立場の人やご意見が書き込まれる
事を望んでいます。
なお、獣医師広報板は開設時より健康相談室を開設したことがありません。
あくまでも「意見交換」の枠内で扱っています。
獣医師は広く皆さんに知られているのは小動物獣医師ですが、実際は産業動物に
関わる分野や肉や乳製品の衛生管理に関する分野、保健所や飛行場で感染症の防疫
など公衆衛生に関する分野など国民の健康な生活のために重要な仕事も行っています。
このような分野の紹介などもこの「意見交換」を含めたオープンスペース(広場)で
出来たらという希望も持っています。
ただ、ネットワークなどというのは誰も自分の思うように出来ません。
たとえ開設者であっても書き込みをコントロールできない。
多くの健康相談がここに書き込まれ、多くの先生方が忙しいお仕事の合間に、
善意から返事を書かれている。 第三者の評価は知りませんが、私はすばらしいこと
だと考えていますし、書き込まれている先生方には感謝以外の言葉を思いつきません。
ネットワークは本来ギブアンドテークです。 キーボードをたたくことが出来る
のなら、少なくてもキーボードのたたき方を他の人に教えてあげることが出来る。
今日何か力になってもらった方は、明日は誰かの力になってあげて欲しい。
それが出来ないなら少なくても人を傷つけるようなことはしないで欲しい。
このあたりが獣医師広報板だけでなくネットワークの底流を流れる基本的な考え
でしょう。

Re:動物園に行って来ました。
6月23日発言のともみさんへ

私はリタイアしたら全国の動物園と水族館を制覇して、ネットで紹介したいと
考えています。 まだずいぶん先のことですが、結構楽しみにしています。
ズーラシアには昨年の6月に行きました。 園長の増井光子先生は我が母校の
先輩で、女学生第一号だとお聞きしております。 
園内の様子ですが、かつての見せ物的な展示ではなく、自然な生活をのぞかせ
てもらうような飼育方法になっています。
そういう意味で動物を見るのは少し根気と努力が必要ですが、見たい動物に
会えなかったときはもう一度ズーラシアに行きましょう。
何度行ってもいい動物園だと思います。

Re:犬のリハビリについて。
6月23日発言のいぬっさんへ

介護用品ですがヤマペットさんのページに
http://www.mediawars.ne.jp/~yamapet/
写真がありますので参考にもしてください。
なお、後肢の知覚神経や運動神経が正常ならプール歩行はいかがでしょうか。
胸の少し上くらいに水を張り、歩行訓練が出来れば体重の影響は解除でき、
後肢を伸張できますので訓練になると思います。
問題はプールをどのように確保するのかですが。

Re:爪の伸びすぎ
6月22日発言の山上 明子さんへ

伸びて曲がって歩きにくくなっているとすれば伸びすぎかもしれません。
私は爪切りであっても専門家でやってもらうべきだと考えています。
鳥の診療を得意とされている先生に診てもらってください。

vets.ne.jpのサーバー管理者として
獣医師広報板のサーバーは私が管理運営しておるのですが、仕事の合間にやっ
ているので作業がフローしつつあります。 将来は専従者でもおかなければ
ならないのでしょうが当面はこのペースでやるしかありません。
何かと不都合はあるでしょうが、大きな目で見ていただきますようお願いします。

掲示板設置者として
この掲示板は「意見交換」のネーミングの通り「健康相談室」ではありません。
通常動物病院では、飼い主さんから症状をお聞きし、検査のプランを立て、
査を実行し、その検査結果から疾病を診断し、治療プランを立てております。
○○病なのですが、どのような病気なのですか」などは、比較的返事を書きや
すいのですが、「このような症状なのですが何の病気ですか」などは、かなり
特徴的な症状でないと病気一覧も書きにくいです。
特に、すでに先生に診てもらっているようなケースでは、先生との信頼関係を
損なわないように返事を書くのが非常に難しい場合もあります。
また、掲示板では診断が出来ないわけですから、治療法について答えが出ることは
ありません。
私個人としては、異常があればまずお近くの動物病院に行っていただく。
また、診断治療に満足できない場合、他院の先生に診てもらわれることは悪いこと
ではないと考えています。
ネットワークは、診断治療については無力です。
このあたりの点をご理解お願いします。

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