獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200008-232

猫のお使いさんへ
投稿日 2000年8月21日(月)03時07分 sutemaru

猫のお使いさんへ

何件か病院を回られた様ですが、その子の診断を頼まれたのですよね?
その結果『「左後肢跛行」「左膝関節腫脹」「左膝蓋骨脱臼」「左右股関節不安定」』という診断が出たと言う事だと思うのですが、どこかいけないのでしょうか?

『仔猫に「この仔は、先天性の奇形の疑いがあります。」とまで言われています。 その仔の将来にすごくケチをつけられたような気分です。』
この子に先天的な疑いがあると言う事が事実だとしたら、それはケチではなく事実を伝えたものだと思うのですね。

『「左後肢跛行」「左膝関節腫脹」「左膝蓋骨脱臼」「左右股関節不安定」』と言う事は、診断の結果であり、それだからどうこうしなさいとか言う事でも無いのでしょうから、どの部分に不満を感じていらっしゃるのか、獣医師として今後の参考にしたいと思いますので、教えて頂けますか?

よく、産まれてきたけれど何処何処が悪そうなので治りますか、調べてくださいという飼い主さんはみえます。
治らないものと診断した時に、それでは安楽死して下さいと言って置いていってしまう方もおります(とてもそのような事は出来ませんので、引き取って育てていますが、本人(動物)は至って元気なものです)。
たとえ、どこか不便そうに感じる所があっても、それは人間の見た目での判断で、本動物は気にもしないで元気に過ごしていくものです。
ただ、いずれ手術をすれば治るものもあるでしょうから、診断を受けたと言う事は、やはり他と違うなと感じられたからでしょうから、今後の方針を先生と良く相談されて、それ以上悪化しないようにして育てていかれると嬉しいと思います。

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