意見交換掲示板過去発言No.0000-200009-45
Re; クラミジアについて |
投稿日 2000年9月5日(火)10時43分 Suzuka
人医です。 ヒトでのクラミジア感染症について書かせていただきます。 クラミジア属は現在4種確認されていますが、このうちヒトに対する病原性が 認められているのは3種(肺炎症状を呈するのは以下に述べる2種)です。 オウム・インコ・ハト等から感染するものはChlamydia psittaciという種類で 飛沫感染で上気道から侵入し、オウム病を発症します。 潜伏期間は1〜2週間で、症状は高熱・乾性咳嗽(乾いた咳)を初発症状とし て、肺炎に至ります。 その他、激しい頭痛や除脈等を伴うこともあり非常に 重症感があることが多い疾患です。 鳥との接触歴があり、上記症状を呈する 患者さんで当疾患を疑いますが、確定診断は血清抗体価の上昇と、病原体の 分離同定で行います。 通常は前述のごとく重症感があるので、入院管理の上 抗生剤(ミノマイシンまたはビブラマイシン)の点滴静注で治療します。 ヒトからヒトへ感染する肺炎クラミジア(C.pneumoniae)では、基本的な症状 はオウム病と同じですが、軽症〜中等症が多く、治療も外来管理下で抗生剤の 内服にて行うことが多いです。 確定診断は同様に血清抗体価の上昇と病原体 の分離同定によって行われます。 マイコプラズマ感染症でも、クラミジアと同様に非定型肺炎の症状を呈します が(今年はマイコプラズマの流行年にあたるのですが)そちらは否定されてい るのでしょうか? |
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