獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200010-174

郁さん 猫ちゃんは その後いかがですか?
投稿日 2000年10月15日(日)18時48分 あまねこ

もう、動物病院は受診されたでしょうか。その結果、特に問題がなかったら きっと胸をなでおろされていらっしゃることでしょう。うちの場合を少し書いておきますので、よろしかったらこれからの参考になさってください。

検査:尿検査(自然尿・カテーテル導尿)
   血液検査(腎機能が落ちていると、尿素窒素<BUN>とクレアチニンの数値が上がると説明されました)
治療:乳酸リンゲル液の皮下点滴(病院の方針によりますが、自宅での処置が可能です)
   内服薬(抗生剤他)
  
そして、症状が落ち着いたら 健康管理の日々がはじまります。
うちの場合、高齢猫のため 毎日 検温・食餌量・心拍数・血圧・呼吸数の管理をしています。こうして書き出してみると、ものすごいことをしているようですが、実際は
検 温:耳式体温計なので1秒で完了
食餌量:1g単位のハカリで計る
心拍数:猫がひざの上でくつろいでいるときに 胸の鼓動を聴く(聴診器があると楽)
血 圧:鼓動を聴くときに、太もものドキドキに触れる
呼吸数:猫がひざの上でくつろいでいるときに おなかの上下運動を数える

呼吸・心拍数はそれぞれ1分ずつ。日記やグラフで集計すると、見やすく管理できます。
そして、これらはみな、通院中の病院と相談をして実行しています。
病院の方針によっていろいろなやり方があると思いますが、慢性疾患管理の場合、症状が落ち着いてくると通院回数が月に1回とかに減り、日々の変動をしっかり把握できるのは飼い主だけになってしまいます。そこで、こうした管理が必要になると私は考えています。
医師は、動物と動物の病気についてプロとしての訓練を重ねてくださっていますが神様でも占い師でもないので、私たちの強い味方としてより良い治療をしていただくためにも 協力は惜しみたくないのです。

すみません なんかえらそうなことを書いてしまいました。
どうか、おだいじに。

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