獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200010-200

re:オカメインコ
投稿日 2000年10月18日(水)06時27分 K2R

gaudiさんはじめまして。
似たような症例を聞いたことがあるので、ご参考までに
そのオカメインコ(聞いたお話の)は呼吸器症状と下痢を主訴とし、
軽い神経症状もありました。
そして真菌感染の疑いから抗生物質を投与を続けました。
しばらくして、呼吸器の症状が無くなりましたが、下痢は治まらず
どんどん痩せていき体重が半分になってしまいました。
その結果、かかりつけの獣医師から助からないかもしれない
と言われました。
そこで、どうせ助からないならと思いリスクを覚悟の上
私のアドバイスで抗生物質の投与を止めました。
その理由はそのオカメインコ糞便を微生物検査してみた所、
腸内細菌でさえも陰性でした。鳥は食べ物を消化するのに
消化管内に細菌を飼っており、それが発育できないため栄養が摂れないと
判断したためです。
結果、その後オカメインコは太っていき今では元気に生きています。

補足ですが(こちらの方が重要ですが)、わたしの書き込みはあくまで一例で、
今回のような抗生物質を必要とされる症例では獣医師の指示があるまで抗生物質の
投与をやめてはいけないと思います。抗生物質は必要な種類、必要な量を期間を決めて
投与しなければならないので、病院を変えて違う種類の抗生物質を次々投与したり、
指示に従わずに投与しなかったりすると耐性菌が出現する危険性があります。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。