獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200010-51

ニャンコ様 MIYU様。
投稿日 2000年10月5日(木)15時16分 岩谷

ニャンコ様。

どなたからもレスが付いてないようですので、
ご参考まで書き認めました。
(1)獣医さんの中には野良猫に好意的でない先生もいるようです。
   理由は、野良猫保護、捨て猫保護は、時間、金、労力がいって
   大変な事だからです。
(2)反対に、多くの獣医さんは、保護活動にとても好意的で、協力的
   です。そんな先生は、たいてい、ブリーダーさんやペットショップ
  (犬、猫で金を儲ける人)が嫌いのようです。

ニャンコさんが行った先生は、文面からすると(1)の先生の様に思います。
ただし、「保護猫をできたら先生に面倒見て貰おう」とするような、無責任な
態度がニャンコさん側になかったとしてですが、、、。
ご存じのように、捨て犬、捨て猫は、保護した人が、保護した時点で飼い主です。
ご自分に諸事情があっても、決して獣医さんに甘えることは許されません。
「自己責任が私にあります」と保護者が認識しているにも関わらず、先生が、
「子猫を親元に戻せ」とおしゃったなら、その先生は(1)の先生の様に思います。

基本的には、3ヶ月の子猫は、母離れをしても良い時期ですから、がんばって
里親さんを探してあげて下さい。また、ご指摘のように、母親に戻せば、
鼻気管炎は、あっとゆう間に、他の猫に伝染するでしょう。

MIYU様。

4匹の猫が13匹に増えたとの事ですが、、、。
お近くで、餌やりの方がいるはずです。餌をやるだけで、不妊手術を
していないということです。
「餌やりだけ」の猫好きさんは、不妊手術を提案しても、たいてい
「野良猫だから私は知りません。」と言われます。(これが不思議です。)
MIYUさんの投稿は、ご自分の庭に野良猫が来ないようにということだけでなく、
野良猫達の将来をも心配しての投稿のように思いました。

MIYUさんの野良猫にとって早急に必要なものは不妊手術です。
このまま、不妊手術をしないでいたら、来年の春には30匹位に、
猫家族が増えていくと思います。
是非、是非、地域の皆様と協力して、猫達に不妊手術をしてあげて下さい。
餌やりさんにも、協力して貰いましょう。
事情を話せば、金銭的に協力して下さる、獣医さんはきっといらっしゃると思います。
餌をあげていないのに、不妊手術をしなければならないというのは、
理不尽の話しですが、、。
野良猫を世話している人は、どこでもそうですが、結局、責任感を感じる人が、
不妊手術をしてしまいます。
可愛がるのは誰でもできますが、責任をとることは誰もができることではありません。

自分の庭から、野良猫がいなくなれば良いという「排除の論理」だけでは、
人間にとっても、猫社会にとっても、良い結果を生みません。排除の対象を、
障害を持っている方、老人等に置き換えてみていただければおわかりと思います。
猫が生きられない地域が、果たして、弱者に優しい地域なのでしょうか。
私たち人間のためにも、どんな猫でも生きられる環境を作ることが
必要ではないでしょうか。












   


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