獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200011-265

マルチレス
投稿日 2000年11月22日(水)16時55分 プロキオン

11月21日の ゆみこさんへ
ワクチンで顔とくに目や口の周りが腫れたというのは、不活化ワクチンに添加
されている添加物が原因で発生することがあります。これはワクチンが悪いと
いうよりは犬本人の体質に起因するところが大きいようです。
ワクチンによるものか否かは次回の接種でわかりますが、そのために接種する
というのもなんですから、レプトスピラ病のない地域であれば、この成分の入
っていないものを選択すると良いでしょう。
治療法はと言っても、すでにおさまっているころかな?

11月21日の モモちゃんの母さんへ
肝臓に特有の酵素というのが、GOTなのかGPTなのか分かりませんが、こ
れ以外にCPKが測ってあると肝臓なのか、体をぶつけた打撲なのか推測でき
ると思います。
急性肝炎との診断のようですが、発熱もあるのでしたら、まずは感染症から疑
っていくかな? 獣医師が得ることができる情報は飼い主さんが知っているこ
との中からですので、まずは落ち着いて原因を捜してみて下さい。

11月21日の 具志堅さんへ
総合学習のテーマというと、小学校の先生ですか? お聞きになりたい内容は
飼育書の中に掲載されているものもありますよ。
ただね、私が考えるのには最初から回答を用意しておかなくても良いのではな
いかと思うのです。子供達が日頃どれだけ犬と接しているか、観察しているか
を知るのに都合が良いと思うのです。教師もまた正解を知らない方が同じ目線
の高さで子供達の意見を聞いてあげることができるのではないかと考えます。
飼育書に書いてあることは確かにそのとうりなのですが、それは一般的なこと
であって、犬の個性を現したものではありません。シッポを振りながらでも噛
みつく犬はいます。普遍的なことも知らなくてはなりませんが、同時に個性も
見落とすことはできません。それが生きている命とつき合う上で大切なことだ
と私は思います。

11月22日の ゆうこさんへ
世界4大珍獣ですか、これは人によって意見が別れるのではないかな?
確か動物園関係者の間でも意見が食い違っていたように記憶していますよ。と
りあえず、私が聞いているのは「ジャイアントパンダ」「オカピ」「コビトカバ
」「ボンゴ」かな。
3番目と4番目は、人によって他の動物と入れ代わるはずです。そもそも何を
基準に選んでいるのでしょうね?

11月22日の ゆきさんへ
獣医学科への学士入学ですか、これは少し難しいかも知れませんね。他の学科
から学士入学を希望される方は結構いましたが、同一大学の同一学部からでも
かなり制限されていたようでした。
私の友人は、学士入学可能ということで、前の年に畜産学科に入学したのです
が、実際に入学してみると困難なのが現状であると悟ったらしく、退学して翌
年獣医学科を受験しました。それでも、学士入学された方を私の周りでも2名
程知っていますが。

11月22日の 大江さんへ
西ナイルウイルスとは、またとんでもない疾病をごぞんじですね。ある朝、気
がついたら公園の鳩が皆死んでいた。カラスも知らない間にいなくなっていた。
と言う感じかな?
感染力や致死率が異常に高いとか噂を聞いたことがあるような(うろ覚えです
)。この疾病は臨床獣医師の手には負えないと思いますよ。国の検査機関でも
抗元や血清が用意されていないのではないかな?
日本のようにめったやたらに鳥を輸入している国では侵入防止は極めて困難と
言わざるを得ないと思います。実際に輸入されてショップで販売されている鳥
にしても同時に輸入された鳥たちの多くは輸送ケージのなかで死んでいるはず
です。輸入のストレスか潜伏感染していた疾病によるものなのかは、その時点
では分かるはずもなく、各地へ散っていきます。
表記のウイルスに対してどのような対応がとられているかは、検疫所にお尋ね
になった方が良いでしょう。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。