意見交換掲示板過去発言No.0000-200101-122
RE ゴールデンの看取り |
投稿日 2001年1月14日(日)19時06分 はたの
獣医師ではありませんがご参考まで。 ゴールデンはすばらしいイヌですが、短命なのが残念ですね。 詳細がわからないので一般的な状況になりますが・・・。 1 最後への備え どんな薬まで飼い主の判断で与えられるかは、かかりつけの先生とのお話し合いによると思いますが、経口の鎮静剤、あるい注射の鎮静剤、そして最後につかう注射薬、など準備されておかれてもよいかと思います。必ずしも眠るように逝ってくれるとは限りませんし、夜中になることもありますので。ただし、後2者は飼い主に注射する技術が要りますし(点滴しているなら、経路のとちゅうから入れればよいので大丈夫ですが)、最後の薬は社会状況などからして、出していただくのが難しいかもしれません。同時に、飼い主側に心の準備も要るでしょう。 2 QOLの維持 排泄は、寝た姿勢ではやりにくいので、日に何回か、飼い主がご愛犬の腹部を支えるなどしてやることはできませんか? 何度かやっているとそのうち排泄したりします。スパゲティ症候群的な延命を目指さない場合でも、導尿程度は行ってもよいかもしれません。その他、飼い主のそばに暖かいベッドを作っておくのは無論ですが、あまり騒がしくしないほうがいいような気がします。イヌを愛する気持ちからであっても、ヒトのテンションが高まりすぎると、イヌにとっては迷惑かもしれません。口の中や舌が乾いていたら濡らした布をあててやる、寝返りを打ちたそうにもがいていたら介助してやる、栄養補給というより楽しみとして、好物を食べてくれるなら少量でも与える、など、おおむねヒトに対するのと同様でよいと思われます。 3 これはヒトの側の後悔を減らすためですが、なるべく家にいる時間を長くし、夜も同室で毛布被って寝るなどして、最期を見逃さないようになさってはいかがでしょうか。 穏やかなお別れができることを念じております。 |
|
|
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」 ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴) サポーターや広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)、 多くの人々に支えられています。 獣医師広報板へのリンク・サポーター募集・ボランティアスタッフ募集・プライバシーポリシー 獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。 @mukumuku_vetsさんをフォロー
Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved |