意見交換掲示板 2001年1月23日(火)12時18分

獣医師ではありませんが。

殺鼠剤を食べたネズミを食べた猫（ちょっと複雑？）が
中毒になったという話を聞いたことがあります。
殺鼠剤の代表はワルファリンというクマリン系化合物で、
血が固まるのを阻害する作用があります。
そのため消化管や肺で出血して、ネズミは死ぬわけですが、
ご存じのスーパーラットはこの薬が効かないという報告があります。
もしもこのネズミを猫が食べたなら、（殺鼠剤で死んだネズミを食べても）
ワルファリン中毒になってしまうことでしょう。

この薬は抗高血圧薬（だったかな？）にも含まれていて、
人が飲もうとして、つい落としてしまった錠剤を、猫が口にして
死んでしまったという例もあります。

猫は毒物を解毒する酵素（肝臓にある）の一部が欠失していて、
毒物に対して感受性が強いです。（つまり弱いと言うこと）
人がよく飲んでいるアセトアミノフェン（鎮痛薬）も
少量で中毒を起こしてしまいます。

外に出ている猫を監視するのは大変ですが
殺鼠剤を置いているような場所には近づけないほうがいいでしょう。

獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

$サポーター：ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー$

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーターや広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)、
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンク・サポーター募集・ボランティアスタッフ募集・プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。 @mukumuku_vetsさんをフォロー