獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200104-280

動物への愛情とは
投稿日 2001年4月24日(火)11時04分 りんママ

私もこのまま意見交換をしても、キリがないと思いますが。

>幸になるか不幸になるか...やはり生まれてみないとわからない...
>これは事実だと思います。だからといって無闇に増やせといって
>いるわけではありません。ただ、幸せ(そう)になれ(そうに)ないから
>といって安易に、生まれてくるんじゃないというべきではない、
>ということです。

私は、バースコントロールの為の避妊去勢も動物に対する愛情だと思っております。
自然界の命の連鎖からはずされ、人と共生をせざるを得なくなった段階で、飼い主がバースコントロールを行うことも、必要ではないのですか?
なぜなら、何度も書きますが、自分で責任がとれない後始末を、他人に押しつけることなく、飼い犬猫の生涯を全うさせることが一番大切な事だと考えます。
どうしたら良いかではなく、「もしも、かもしれない」と言う原因を作らないようにする事です。

下記資料が少し古いのですが、猫の資料で言うならば、Tさんの生まれてみないとわからない結末です。実際にはこの何倍もの命が犠牲になっています。
犬を含めると、数字はもっと増えます。
当然、捕獲・薬殺する為に、莫大な費用(税金)が投入されております。
避妊去勢としていれば、殺されずに済んだ命も含まれています。
現実はこの数字の数倍とも言われているようです。
この命も、尊い命です、けして失って奪われて良い命ではありません。

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総理府調査にみる地方自治体の猫処分の実態 (平成11年度)
引き取り数合計 (297 878匹) 一般譲渡 (1 476匹) その他譲渡 (1 936匹) 殺処分(295 453匹)

一般譲渡が、いわゆる里親への譲渡で、その他譲渡は実験施設への譲渡を表わしています。

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>避妊だけがその目的であれば、単頭もしくは同性だけの飼育であれば
>手術は必要ない、と思います。
(省略)
>子犬が生まれてしまいました...ちゃんと繋いでいたのに
>いつのまにか妊娠して2匹生まれてしまいました。

ご意見が、矛盾しているのではありませんか?
このご意見こそ、飼養放棄(里子を含む)される第一の理由です!!
いつのまにかは、妊娠はしません。原因があるから結果があるのです。
防ぐことが出来た不幸な出来事です。
人の場合は少なくても、自分の意志で避妊をすることが出来ます。
ただし、動物の場合は、自分の意志で避妊することは出来ません。
自然の状態=子孫を残す事だからです。

少なくとも、人が介在することによって防ぐことが出来るからです。
バースコントロールも、飼い主の責任と愛情だと考えます。
動物が望んでいない限り、避妊去勢手術はどんな理由をつけても、人のエゴだと考える訳です。
ペットの為、人の為と言う理屈は、手術をする上での免罪符でしかありません。

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