すでに書き込みあるように、意見が異なるからこそ意見を交換する意味があります。そしてこの場での意見交換や議論は、幸いにも合意を目的としていません。外交交渉とか値引き交渉とかと違って。
　きりがない議論、堂堂巡りの議論、楽しく拝読しています。人の意見にすぐ流されるような相手と議論してもつまらないわけで、対立する意見も（数年後の自分の寒肥となるかもとの含みを持ちつつ）聞く、けれど軽軽に自分の意見を変えない、という議論はたいへんに気持ちが良いものだと思います。

　ただ、すれ違いは労力の無駄ですので、すこし整理してはいかがでしょう。
　ひとつは、例やトピックの整理。個別の例にどんな概念や事例を代表させているのかを論者がはっきりされるとよいかな、と。
　もうひとつは位相。ヒトが個人として心の中で背負っていくべきこと、社会の中の一員として守るべきこと、社会に要求すべき（していい）こと、の違い。
　さらに、好悪と、妥当かどうかの問題。パンよりごはんが好き、という好みは他人がとやかくいうべきものではありませんが、自分の好みにを理由にパンがごはんより優れている、とする主張は批判されるべきでしょう。個人の好悪と、対象の優劣と、社会一般での評価はそれぞれ独立でありましょう。
「私はこう思う」をもう少し分解すると、効率的な議論につながるんできはないかと思いますが、いかがでしょう。