獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200104-368

RE 主張の整理
投稿日 2001年4月27日(金)00時51分 T

主張の整理の訂正及び補足

1.安易に動物を繁殖させることには反対だが、
  むやみに避妊・去勢手術をさせることにも反対。
  ...いいえ、避妊・去勢手術をさせることに反対しているわけではありません。
   むしろ、特別な理由がない限り原則として
   適時(早い時期)に避妊・去勢手術を施してあげた方がいいということです。
   その理由はあくまでもそれがその子(今いる子)のためになると思うからです。
   そしてそれによっていわゆる不幸な子が減ると思います。ただ、
   獣医師として生まれてくることが悪いというような事はいいたくない、
   ということです。やはり、同じことでもその目的意識によって
   その行為の意義...実際的なことをいえば施す側の気持ちも変わると思うのですが..。  

   生まれてくる子が不幸になるとは限らないのだから、
   産ませない目的で避妊・去勢手術をすべきではない。
   ...いわゆるペットにおいてはそう思います。
  
2.障害をもつ動物とその飼い主は必ずしも不幸ではなく、幸せになれる可能性がある。
  したがって、遺伝性疾患を持つ可能性があっても繁殖させても良い。
  ...実は“遺伝性疾患"について投稿したのですが、不許可となったようです。
   その内容は一部は、いわゆる商品として売られるペットの繁殖については
   許可性などの制約・規制が必要では? ただし、個人的なものについては
   その功罪をよく考え最終的には個人(飼い主)の意思を尊重しては?
   というのもです。
   ですから、むやみな遺伝性疾患の繁殖を是といているわけではありません。


3.産まれた動物たちを保健所で処分させないためには、
  繁殖制限ではなく、動物を飼える環境を整えることで解決すべき。
  賃貸マンションなどはペット可にすべきで、不可の場合はその正当性を示すべき。
  特に、コンパニオンアニマルは家族の一員であり、無条件に同居を拒否すべきではない。
  ....まず、今(保健所等に)いる子をどうするか?
   ということも考えることも大事だと思います。そこで、
   飼い主の資格?(条件)をあまり厳しくするのはどうかと思います。
   また、なぜ保健所にきたのか...今一度よく考えるべきでは?ということです。
   ただ単にそれは生まれてきたから...とするのは短絡的だと思います。
   
   とろろで、ペットを飼うときの気持ちというのはどういうものなのでしょう?
   私ははじめから不幸にするために飼うものなどいないと..そう信じます。
   ですから、手術はその子のためとした方が受け入れられやすいと思います。
   そして、ペットを飼うということはどういうことなのでしょう?
   私はそれは幸せなことだと思います。ですから他のペットを飼っている人も
   同じだと思ってしまいます。ですから、
   放棄するにはそれなりの理由があるのでは?と思ってしまいます、
   ですから単になにも話しを聞かずに“無責任な"とは私にはいえません。

   なお、ペット可というのはなにも全部をそうしろというわけではありません。
   (ちなみに、ペット不可というは全戸・室という意味になると思いますが、
    ペット可という表示だけでは全部をそうとは限らないと思います。)
   とりあえず、公営住宅であればその地域の実情(ペット飼育率)に応じて
   ペット可としてもいい、すべきだと思うのですが...。
 
> なぜ行政が税金をつかって
> 犬・猫の繁殖制限のための助成をするのでしょうか?
 ...これは、やはり害獣ならば仕方がないということです。
  やはり同じ動物でもその立場・見方が変わればその扱いは変わると思います。
  もちろん、(臨床)獣医師として犬・猫を害獣扱いしたくない、だから
  同じ様なこと(産ませないために...)とは言いたくないということです。


提案の整理
「動物を飼える環境を整えること」
「動物をペットでなくコンパニオンアニマル(パートナー)として飼う意識を広める」
+安易な飼い主批判はやめること。

なお、お互いの合意を得ることが目的ではないのかもしれませんが、
異論・反論・質問には応えることそして誤解があればそれを解くこと
それがこのような場での礼儀だと思っています。
  
                       T

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