獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200104-385

RE個別に...補足
投稿日 2001年4月27日(金)11時41分 T

すみません...補足させて頂きます。
もしかして、個別の意味を間違えていたかもしれません。
あらためて、個別に回答させて頂きます。

あらためて、
「遺伝性疾患の動物や飼い主は苦しんでいるか」
という問いかけ対する答えについて...
正解はやはり答えられない..回答不能だと思います。
この問いかけは回答できないものだと思います。
そこで、回答できうる問いかけにするとすれば
○○病は苦痛を伴うか...です。
回答は疾病によって違ってきます。また、
“苦しんでいるか"の意味が単に身体的苦痛があるか
ということであれば、いくらかわいいペットが痛みを
感じていても科学的?にはそれは飼い主にはうつらない、と
いえます。ただ、そんなことはない、あの子が痛いときは
私もそれを感じるという方がいてもそれをむげには否定しませんが...。

もし、“苦しんでいるか"の意味が精神的苦痛も含むもの...
いいかえれば不幸と感じているかということであれば、
それはやはりケースバイケースだと思います。そこで、
“苦しんでいる"=不幸と感じているとして、
あらためて、
「遺伝性疾患の動物や飼い主は苦しんでいるか」と
問われたら、そして実際にみてたとえ足がなくとも
心機能に異常があろうとも眼がみえなくとも、
とりあえずは七転八倒していなければ、外見上
痛みで悶え苦しんでいなければ、やはり、
私の経験上からの主観・私見では、
二者択一であれば
やはり“そんなことはない"と答えます。

ところで、ワンちゃんの様子はどうなんでしょうか?
たとえ、悲惨な状況であっても、
その子をみて、あなたさまに、
なぜ?生ませたんだ...かわいそうじゃないか...などとは
私は絶対にいいません。もし、
誰かがそのようなことを言うものなら断固その言葉を
撤回するよう努めます。ただ、それは、
あなたさま自身がその子を不憫に思い、
その子はきっと私を恨んでいるだろう、早く楽にしてくれと
思われているなら...余計なことだとは思います。

実際のところどうなんでしょう? そして、
「遺伝性疾患の動物や飼い主は苦しんでいるか」という問いかけに対し、
どういう答えを希望された(されて)いるのでしょうか?

                      T
PS
もし、あなたさまがこの子は早く死にたいと思っている...と
思われそしてそれを実行されようとしても、私はそのことを
むげに非難はしません。ただ、その理由が痛そうということなら
今はペインコントロール(痛みに対する治療)も進んでいるので
多少なりともその苦痛をやわらげQOL(生活の質)を高めることが
できるかもしれません。 

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。