意見交換掲示板過去発言No.0000-200105-31
自己免疫性疾患2 |
投稿日 2001年5月3日(木)11時13分 sutemaru
自己免疫性疾患というのは、正常な自己を構成する細胞成分が抗原となり、それに対して抗体(自己抗体)を作り、抗原抗体反応によって起こる疾患。 診断基準として 1)血漿γ−グロブリンの増加。 2)自己抗体の証明。 3)変性したγ−グロブリンまたはそれに由来する物質が病変部位に沈着する。 4)副腎皮質ステロイドが有効である。 5)しばしば二つ以上の自己免疫疾患が同一個体に表れる。 等の特徴がある。 自己免疫性溶血性貧血(AIHA)の補足。 自己の赤血球に対する抗体(自己抗体)で感作された赤血球が網内系細胞に貪食されて生じる貧血ですが、自己抗体を作る原因としては、 1)微生物や血液寄生原虫の感染。 2)ワクチン接種、薬物投与。 などあげられる。 前述の冷式抗体と同じように、温式抗体もあり、こちらは自己免疫性溶血性貧血の原因である赤血球自己抗体のうち、37℃で最もよく反応する抗体。IgGに属する不完全抗体。 症状として、元気食欲不振、発熱、衰弱、可視粘膜蒼白、虚脱、呼吸困難、黄疸、肝臓脾臓の腫大、リンパ節腫脹など。 赤血球数、ヘマトクリット値減少。 網赤血球数、球状赤血球、好中球、単球数は増加。 直接クームステストにより診断。 |
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