獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200105-376

マルチレス
投稿日 2001年5月30日(水)15時26分 プロキオン

5月28日の みきさんへ
犬が傷口を舐めてしまうのは、傷口からの奨液や血液が気になってしまうから
ではないでしょうか。
傷口の保護には、忌避剤を塗る、バンテージテープで覆う、首にエリザベスカ
ラーを装着するなどの方法があります。

5月29日の ゆりさん
シャチやイルカ等の海獣類といえども 診料は獣医師の業務であり、獣医師法
や獣医療法の適用をうけます。
したがって、獣医師の国家試験をパスしないかぎり、診料への道はありません。
獣医師になるためには獣医学科のある大学の受験は避けては通れません。獣医
学科自体は全国の16の大学がありますが、獣医学部として存在しているのは
1〜2校にすぎません。殆どは「農学部」を受験することになります。

5月29日の ごんさんへ
話がワシントン条約の方へいってしまいましたか。この条約についていえば、
日本はあまりできの良い国ではない方でしょうね。本来の所管官庁が、輸入業
者や加工業者保護政策をとってきたと避難され続けた経緯があります。
条約本来の目的から言えば、スズメだけでなく、文鳥やカナリアだって日本へ
置いていくことが望ましいことになります。

前回私が書いた「カシラダカ」にしても、渡りをするのですから、日本の鳥と
いうわけではありません。それでも学術目的ということで、さらにロシア側に
協同研究者がいて受け入れ体制があったわけです。

むろん、文鳥やカナリアは商用に輸出するわけではないのでしょうが、生産国
日本の鳥を海外に連れ出すには、もしくは輸入するためには、ワシントン条約
の下では制限を受けます。むしろ受けないようでは条約の存続意義がありませ
ん。この条約の意図するところを理解するのであれば、御家族や知人に小鳥達
を託すことも検討された方が良いかも知れません。
(小鳥達を海外へ連れて行くこと自体はできなくはないと思いますが。)
もし、どうしても別れがたいというのであれば、各々の所管庁と折衝を重ねて
いくしかないと思います。  その場合でも、スズメは置いていくべきだと私
は考えます。

5月30日の hirokoさんへ
猫の歯が片方だけのびているということはないと思います。猫の場合でしたら
むしろ、片方が折れて短くなっているのではないですか?
歯石についても、歯肉炎や口内炎が附随しているはずですよね。文面から推測
するに どうも進行しているように受け取れます。アメリカだからというのは
あまり理由にはならないのではないでしょうか? 麻酔事故がアメリカなら、
日常茶飯事であり、日本では絶対にないというものでもないでしょう。必要な
処置は必要な時にこそ実施されなくてはなりません。
おそらく、文化と言葉の違いに躊躇されているのかもしれませんが、医療とし
て必要な処置は、同じなのですよ。
幸か不幸か、患者本人である猫も英語や日本語を話してくれるわけではありま
せん。獣医師も猫語を話せるわけではありませんが、なんとか診料しています。
文面から拝見した状態であれば、この状態を見落とすということもないはずで
す。
アメリカの獣医師をすべて疑ってかかるのであれば、日本の獣医師も同じよう
に疑ってかかるべきです。必要なことは まず猫本人の身にとって何が必要か
考えることではないでしょうか。


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