獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200106-354

マルチレス
投稿日 2001年6月30日(土)14時35分 プロキオン

6月28日のヒロさんへ
獣医師でない者が動物病院を開設することはできません。ペットショップに併
設されているような病院といえども それは同じです。開設届けの院長には資
格が必要です。
1、病院の組合というのは労働組合という意味であれば、ありません。職能者
  の集まりというのであれば獣医師会が相当すると思います。
2、トリミングやホテルの組合というのは、鳥獣商組合のことを言っているの
  であれば、あるところもあるしないところもあるし。
3、報酬というのが、獣医師を雇用した際の給料のことであれば、獣医師の能
  力次第です。大学を卒業したばかりで、これから診料の勉強を始める者と
  すでに何年もの診料経験がある者では当然一緒にはできません。
  新卒者の給料の相場というものはありますが、実際に診料できる人間がい
  なくては話にならないはずですし、こちらの場合は、むずかしいです。
  本人の能力を判定するだけの力がこちらにあるか、また、こちらの提示し
  た給料で納得してもらえるかです。これでもかという金額が提示できれば
  まあ不満を言われることはないと思いますが。
4、共同経営については、なんともいえません。
  ただ、承知しておかなくてはならないのは、ペットショップ等が経営して
  いる病院の場合、機械器具、薬剤等のことで獣医師の要求に応じられない
  ことがしばしばあり、獣医師が辞めてしまうことがあり、客(患者)と信
  用を一気に失うことがあります。
  資本力も余裕が必要ですし、経理や人間関係も大切なものと言えるでは?
5、質問に答えてくれるセクションというのは、質問内容によりますが、ない
  と考えておいた方が良いでしょう。
  疾病に関して言えば、獣医師の個人的な繋がりしか期待できませんし、経
  営についてであれば、コンサルタントや税理士に相談するしかありません。
  
6月28日のLUCYさんへ
6月29日のシェリーのパパさんへ
すでに診料をされている主治医がいるのであれば、患者の病態を一番把握して
いるのは、その先生でしょう。
その先生以上に適格な判断を私達が下すことは、まずないと考えて下さい。
主治医の先生に明確な治療指針がないというのであれば、別の獣医師の意見を
求めるのは不自然ではありません。ただし、この場合は実際に診察可能な者で
ないと意味をなしません。

6月29日の矢野君子さんへ
豚の爪が正常な形態に磨耗していないのであれば、これは削蹄してあげなくて
なりません。つまり爪きりです。
馬では削蹄師がいます、牛では削蹄師以外にも結構削蹄してくれる人はいます。
でも、豚は保定の関係から、あまり実施されることはありませんので ちょっ
と難しいかもしれません。餌と飼育環境に由来している場合が多いようです。

6月29日のチェリーさんへ
私もそれ程心配する必要はないという意見に賛成です。
犬鈎虫は、胎盤感染や哺乳時の感染の機会が多いので、人間への感染の機会は
相当にすくないものであり、日常生活の衛生維持で充分に防げるのではないで
しょうか。寄生虫そのものとしても、駆虫が困難な部類とは私は考えていませ
ん。犬の駆虫がしっかりと実施されれば、そう心配される必要はないでしょう。

6月30日の葛西さんへ
生後1週間というのであれば、目もあいていないのかな?
牛乳ではなく、犬用のミルクを与えるようにお勧めします。この時期の子犬子
猫は消化吸収以外に排便の問題があり、ミルクが緩すぎれば下痢になりますし、
濃すぎれば便秘になりがちです。
栄養要素の問題だけでなく、1日にどのくらいの濃度のミルクをどのくらいの
回数どのくらいの量与えるかということの「目安」があります。
牛乳ですと、これらの参考になる目安がありませんので、使い勝手からも、そ
ちらをお勧めします。

6月30日のめいさんへ
チワワの水頭症のレベルにもよりますが、単に大泉門、小泉門が閉じていない
というのであれば、危険性はあまりないように思います。
主治医の先生が避妊手術を勧められているのであれば、恐らくは支障のないレ
ベルというように受け取れます。
実際に脳圧が上昇してというのであれば、これは避妊手術云々の話は出て来な
いように思いますよ。
水頭症がそもそも どういう病気なのかという話しにもなりますが、通常私達
が目にする場合は、まず問題のないものがほとんどです。問題のある犬のケー
スは発育途中で落ちてしまうためでしょう。
無理に手術する必要はありませんが、それほど危険なことでもありません。

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