意見交換掲示板過去発言No.0000-200108-107
>さくどんさんへ |
投稿日 2001年8月10日(金)11時50分 プロキオン
その後、お二人の方から補足がありましたが、私はプレーリードッグにおける トキソプラズマは まず感染していないだろうと考えています。 もしも、抗体を保有していたらという再質問ですが、人間と同じことです。 過去の感染であれば、抗体があることが本人にとっては良いことなのです。現 在抗体が上昇中であれば、それは体内に感染している原虫をやっつけるために 上昇しているのです。 臨床症状があるのであれば、治療してあげて、人間が動物に手を貸してあげれ ばよいだけのことです。なにも悩むようなことではないと思いますよ! ところで、何故トキソプラズマにこだわるのでしょうか? 豚肉を生で食べていけないとうのは、実にこのトキソプラズマの感染の危険性 を指摘したものですが、昨日も書いたように国の事業として感染豚の摘発淘汰 は進められて来た経緯があり、その事業自体もすでに20年も前に終了してい ます。 医者も獣医師も トキソプラズマの人間への感染の危険を警告はしますが、こ の疾病そのものは本当に減少しており、動物からの感染の危険性はあまりない というのが実際のところです。 むしろ、私達獣医師の中でとくに年輩の方では、驚く程高い抗体価を保有して いる人間がいます。その方達に言わせると、職業病の1つという受け止め方で いるようですよ。「人間だから淘汰されずに済んだよ」といのが その言い分 でした。 動物の場合は、少しでも危険性があれば処分という形になっていたからです。 人間の医者が胎児の中絶を勧めるたり、同居動物の処分を指示するのも、同様 の観点があるからのように考えています。 トキソプラズマ感染豚の摘発淘汰の事業が終了して、すでに20数年が過ぎて おり、私は動物の医者ですから、感染発病している動物がいるのであれば、治 療することを進言しますよ。 |
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