獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200111-7

ゆうかさんへ
投稿日 2001年11月1日(木)18時09分 はたの

獣医師ではありませんがご参考まで。

 いまお考えの「しつけ」は、ごく普通に家庭で飼う場合の・・・ですよね。何か仕事をさせようとか、訓練競技会に出すとかではなく。
 であれば、しつけは、家にイヌを迎えたその日から、日常の中で行うものです。肩ひじ張って考えなくてもいいのです。日常の中で、かわいい、イイコだね、と思う時に誉める、のがスタートです。ヒトにとって困ることをしたら、「それをしないように仕向けてやり」、やはり誉めます。判っているのに敢て悪いことをしたら叱ります(良いも悪いも判っていないことは、いくら腹が立ってもしかりません。当分はこちらでしょう)。
 そうした日々の衝突の中で信頼関係を作るのがしつけの基礎となります。

 スワレとかマテとかも、そうした日常の中で気軽に教えるのでいいわけです。それで追い付かない場合のみ、「マテ強化月間」みたいな意識を人間側が持って、しかし、「お勉強の時間」は作らず、日常の中で機会を捉えて教えてゆけばよいのです。
 サークルに入っている時間が長いと、ヒトとイヌとの接触、衝突、軋轢が起きる頻度が限られます。しつけの必要が生じなくなり、なので、カギカッコつきで「しつけ」を考えるハメになり、余計大変なのです。できるかぎり長くサークルの外に出しておくことをお勧めします。一緒に過ごす時間全部がしつけタイムになります。

 外でのマナーのようにテーマが限られる行動については「お勉強の時間」を作る必要が出て来ますが、これも当分さきの話でしょう。

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