意見交換掲示板過去発言No.0000-200111-81
re白レグ |
投稿日 2001年11月15日(木)03時12分 はたの
獣医師ではありませんがご参考まで。 鳥は一般に代謝が高い生き物ですが、その中で足はかなり代謝が低いらしく、また、膿がチーズ状に固まったりするので、「足のタコ」に薬が効き始めたと実感できるまでにはある程度の時間がかかることがあります。 かかりつけの獣医師と再度ご相談のうえ、どんな病原菌と確定または推測しているのか、それに対してどんな抗生物質と消炎剤を処方したのか、何日ぐらいで効くはずと考えているのかなど、ご確認されてはいかがでしょうか? また、血液検査で内臓の異常ナシとのことですが、痛風の可能性は潰せているのでしょうか? 痛風が遠因にあるのなら、その対処も必要かと思います。ご確認なさってはいかがでしょうか。 羽毛の脱落は、見た目には痛々しいものですが、もし足のタコからくるものならば、足のタコが治ればまた羽は生えてきますから、温度管理ができるのなら、それ自体はあまり心配する必要はありません。 餌はどんなものをお使いでしょうか? 配合飼料は経済寿命内での効率を主眼としていますから、ペットとしてより長く飼うのであれば、いささかの変更が要るように思います。今回の例が該当するかはわかりませんが、知る限りでは、蛋白質の不足より過剰、あるいは蛋白と相対的にみた他の必要栄養素の不足、が問題となることが多いように思います。(普通は鶏には使われませんが)ネクトンSなりMVS30なりの栄養剤を与えるなり、緑餌の不足がないか検討するなり、も考えられるとよいでしょう。 痩せですが、腿にさわった感じで(産卵鶏は健康でも胸は痩せ気味なので腿でチェック)削痩が著しく認められますか? 個体差もあるので、本当に痩せている可能性もありますが、太りすぎだったのが痩せてきた程度の、「まだ生き死にには関係ないぐらいの痩せ」かもしれません。白レグ雌で1.6キロって、あまり軽くも思われません。 痩せ加減によって強制給餌の必要性は変わってきます。 無理しなくていい程度なら、現行の保温に、夜間照明を加える程度で管理されればよいと思います。明るい時間が14時間ぐらい。急に暗くなるのはまずいので、夕方は自然光のまま暗くなり、朝が早くなるように、市販の24時間タイマーなど使って。 強制給餌が必要なら、布をうまく使う手があります。日本手拭いや三角巾などをふたつ折りにして、折り返したところから10センチほどのところを糸で簡単にくくります。そこから首を出させて、布の残りで体をくるめるようにするわけです。固定用にマジックテープなど縫い付けるのも一案。 雌ならば、ひとが後ろから接近し、腰を上から軽くおさえてやれば、交尾受け入れの反応が生じて鶏は自動的に静止します。片手は鳥の腰においたまま残りの手で布を被ぶせて包むことができます。そうすれば、特定の部位に大きな力がかかりにくくなりますので、骨折のリスクは減少させられるはずです。布のサイズやデザインは、もし可能なら、他の鶏の死体を用いれば、使いやすく調整できると思います。 |
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