獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200112-101

イヌと骨
投稿日 2001年12月17日(月)17時18分 はたの

獣医誌ではありませんがご参考まで。

 イヌと骨にはさまざまな意見があるようで、最後は飼い主個人個人が何をどう優先し、何をどう避けようとするか、になりそうですが。
 骨髄。特にイヌにいけない、ということではないと思われます。ただ、脂の塊みたいなものでして、胃腸が弱い個体が大量に取ると糞が緩くなることはありそうです。レトリーバーはどちらかというと、もともと緩めの糞をする個体が多いようですし。

 ついでにその他。
 原則的に、鶏の骨はやめておいたほうが無難です。機会はあまりないでしょうが、ウサギも。骨が縦に割れるので、先端が消化管に刺さりやすいので。また、タイ等の魚類の一部も要注意です。
 量も要注意です。骨髄以外の「骨」の部分だけでも、一度に多く食べると、便秘の原因になります。
 生か加熱か。
 生のほうがよい、という話があります。バキバキと割れずに少しもろもろと崩れるというので。確かに、骨角器を作る時には生を濡らして削ったりしているわけで。その論者は加熱不可、生を、と強調していました。
 他方、殺菌その他のために加熱してから、という論者もあります。
 生であれ加熱したものであれ、歯への影響があります。いい面としては歯石をとり、刺激によって歯肉を鍛えます。が、大きすぎ硬すぎる骨をムキになるイヌに与えると、歯が折れたり欠けたりする原因にもなります。

 以下私見。以前は、豚の骨(ラーメンのだしをとるようなやつ)を加熱してオヤツにしていましたが、歯の欠けが生じてからはやめました。現在は、市販のジャーキーや牛生皮のガム、乾燥豚耳、豚や鶏の軟骨、豚スペアリブなら細めのところ、ラムチョップの骨、程度としています。
 レトリーバー系は歯も顎も強くありませんから、与えるとしても細め小さめのものを控えめに、がよいように思われます。

 

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:「ペット用品販売」「犬の快癒整体」OrangeCafe様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。