獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200201-78

猫の癌(後期ケア)へレスしてくださった方へ
投稿日 2002年1月10日(木)00時13分 Hal

プロキシオンさま、12月28日のレス、ありがとうございました。

発病した当初、原発病巣部および乳腺すべてをとって、2年。
その後まったく健康に過ごしてきた猫が、癌を再発したのはやはりショックでした。
(病巣が残っていれば進行の早い乳腺癌の場合、もっとはやく再発すると思われた)
再発後も当初はひとつの腫瘍部位いがい転移が見られなかったので、
その部分を除去すれば、希望があると思われました。
しかし、手術直後に、同部位で腫瘍がまた成長し、
希望があった分本当に口惜しい気持ちでした。

それでもここ半年ばかりはかなり元気でしたので、
年末に始めて動けくなるほど具合が悪くなり、気持ちが深く動転してしまったようです。

レスをいただけて、気持ちが休まりました。

とはいえ、最終段階での対処療法も一難で、
外皮に露出した腫瘍がさらに膨張して
組織が崩れてきたら、どうしようかと頭を痛めています
(いまは赤腫れした部位に消毒・消炎軟膏をつけています)


さて、たしかにおっしゃるとおり、過去の施療方針は変えられませんが、
もう一匹、猫を飼っている身の上としては、
自分と獣医さんとのコミュニケーションの仕方が
これまで不十分ではなかったか、気になっています。

たとえば、言及された抗がん剤の使用については、
先生は、乳腺癌の場合進行が早いし、猫の抗がん剤開発は立ち遅れているので、
効果はあまり期待できないとのお考えで説明がほとんどありませんでした。


私もショックと不勉強のまま、
外科施療以外の選択肢については先生の言うように
研究開発が未熟な段階なのだろうと考えたのですが、
責任ある飼い主としては、もっと踏み込んで
どんな施療法の選択肢があって、その価値とリスクはどうなのか
さらに、今後予見される経過はどのようなものか、
それぞれの段階で、どのような対処施療の選択肢があるのか
先生にきちんと調べていただいて、
猫の個体差を考慮した、もっと具体的な施療計画を
一緒に立て(随時訂正をす)るべきであったかもしれないと、今は考えています。

飼い猫も寿命が延びて
昔にはあまり考えられなかった病気がでてきたり、
研究が進んで新しい治療法が日々出てきているなかで、
飼い主として後悔無い様な行動を選ぶのが、
このごろ難しくなったなと思います。
(人間でも事情は同じですが…)

ところで、おそまきながら猫の癌について今回調べた中で、
なかなか参考になるhpがありました。
ご興味のある方は、リンク先を参照してみてください。


http://www.remus.dti.ne.jp/~jg8pcs/newpage5.htm

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