獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200203-132

RE 肛門腺について
投稿日 2002年3月18日(月)12時44分 田口正行

肛門腺(肛門嚢、Anal sac)は犬や猫の肛門の両側にある分泌腺です。
外肛門括約筋と内肛門括約筋の間にあって、通常は排便時などのイキミによって排液します。
内容物は液状からペースト状、ぶつぶつを含んでいたりとバラエティがあります。
排液のための出口が各一ケ所しかないのでこれがつまってしまったり、内容物が硬すぎたりすると何度も自壊を繰り返す事もあります。

手術の適応は自壊を繰り返す子と家庭内で飼育されていて突然の排液があると困る場合などです。
当然、自戒している時には肛門嚢の壁が破綻していますから周囲の炎症が治まってから手術を行なわれる場合が一般的です。

もう一度、主治医の先生に相談されて、インフォームドコンセントのうえで、手術を決められても良いと思います。


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