意見交換掲示板過去発言No.0000-200203-22
Re;教えてください。(ミル吉さま) |
投稿日 2002年3月3日(日)17時04分 ころ
フェレット飼いのころです。5歳過ぎのフェレットで外陰部が腫れていると いうことでしたら副腎疾患の可能性は高いかもしれません。急に甘えん坊に なったり、よく人を舐めたりするという状態はうちの副腎疾患フェレでも 経験しました。(逆に攻撃的になることもあります) 副腎疾患はうちでは複数の子で経験しましたが、症状の出方は必ずしも 本に載っている典型的な出方とは限らりません。(腫瘍の状態にもよりますし、 過剰になるホルモンの種類や量などによっても症状は微妙に違うようです。) また外観の症状が軽くても、必ずしも副腎疾患が軽いとは限りません。 またフェレの副腎疾患で、食欲や元気がなくなったりするのは相当進行した 状態だと私は認識しています。 フェレットの副腎腫瘍は一般的に良性で進行が遅い場合が多いので、 触診等で大きな副腎が確認されない限りは経過観察をすることも多いのですが、 時にうちのケースのように、脱毛や外陰部のはれ、元気などの目立った症状が ほとんどなく、急激に成長する悪性腫瘍の場合もあります。 触診や超音波などで副腎の大きさを確認できたりもするので、 心配な症状があるのなら、受診されて、カルテに現状の記録を残しておく ことも意味のあることだと思います。うちの場合、状況によって月に一度程度 経過観察の為に通院したり、通院せずに様子を見ていて良いでしょう、 というケースもありました。様子を見るか、手術などの治療を検討するかは、 飼い主の素人判断ではなく、診察を受けてから良く話し合われて判断された ほうがいいと思います。 また年齢的にも、高齢になると手術のリスクは高くなりますので、もし手術対応の しこりがあった場合、飼い主は難しい選択をすることになると思います。 とりあえず現状を把握するためにも1度フェレットに詳しい病院で受診して 相談されたほうが安心だと思います。 それから、外陰部の腫れに色のついた分泌物がある場合、 細菌感染をおこして膣炎を起こしていることもありますので、 そういう意味でも一度診て頂いた方が安心かも。。です。 |
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