獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200204-116

ハンナママさんへ
投稿日 2002年4月16日(火)09時44分 sango

こんにちは。

私の愛犬は大型犬のゴールデンレトリ−バーで、
小型犬のチワワと同じに考えて良いかは分かりませんし、
私は獣医という専門的な立場でもありませんが、
私自身の経験からお話させて頂きますね。

我が家の7歳のゴールデンは3歳の時に出産経験がありますが、
その後繁殖の意思がなかったため、避妊手術を受けさせる事にしました。
6〜7歳を境に発ガン率が格段にあがり、、
年齢があがる程、麻酔事故等手術に関わるリスクは高くなりますから、
早い方が良いと思いました。
この子が手術を受けたのは、5歳の誕生日前だったとおもいます。
手術を受けて子宮と卵巣を全摘出したので子宮癌と卵巣癌の危険はなくなったわけですが、
乳腺はしっかり発達しているため、乳癌の危険は残されています。
また、この子は肥満細胞腫も経験しています。
体質的なものですので、これは回避できませんでした。

この母犬の子供達のうち、家に残した2頭の息子達も生後半年で去勢手術をしています。
私が初めて避妊手術を受けさせた犬はシェルティで、やはり生後半年の時でした。
我が家のシェルティの場合女の子ですから、
やはり初潮を迎える前に、という事でこの時期に。
ゴールデン息子達は、足を上げておしっこするようになるのが7カ月頃からだと聞いていたので、
それを始める前にという事で、やはりこの時期に。

ハンナママさんのわんちゃんも
避妊手術で子宮と卵巣を摘出してしまえば、子宮癌・卵巣癌の危険はなくなりますが、
3歳ならば既に性成熟している年齢なので、
乳腺癌の危険は完全に回避されたわけではない事は知っておいたほうがよいです。

手術には麻酔事故等のリスクが伴う事は事実です。
手術をお願いする獣医さんの病院で「同意書」にサインする事になると思います。
ただこればあくまでも「万が一」の場合のためです。
手術前に必ず健康面での検査、使用する麻酔を決定するための予備的な検査等があります。
その段階で問題があれば、「手術はできない」と獣医さんが伝えてくれるはずです。
ハンナママさんのわんちゃんはまだ3歳と言う若さですし、
健康上問題がなければ、獣医さんにお任せしても大丈夫だと思いますよ。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:「ペット用品販売」「犬の快癒整体」OrangeCafe様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。