意見交換掲示板過去発言No.0000-200204-30
重度のアトピー |
投稿日 2002年4月4日(木)00時25分 はたの
獣医師ではありませんがご参考まで。 ステロイドを使うことをお勧めします。 拙宅にアトピーの犬はいませんが、私自身がかなり重度なアトピー持ちです。どのぐらいかって言えば、ひどかった時には、一晩でシーツが板状になっておりました。皮膚科専門のかかりつけの医師に、診た中のワースト3に入る、と言われました。パッチテストを受けたら、全部にキレイに反応し、医師が、調べてもキリがないからやめましょう、と言いました。 ですんでかなり個人的な思いが入りますが・・・ 「管理者(親やら飼い主やら)の思い込みでステロイドをむやみに忌避するのはそれが愛ゆえであったとしても、患者患畜に対する虐待になり得る」と実感します。 ハーブや体質改善だけで治る、あるいは軽減するならまことにハッピーです。が、常にそれだけでOKとはいきません。必要ならステロイドを使うべきです。巷間言われる副作用は、不適切な使い方をした例を、非ステロイド療法をビジネスにしているひとがことさらに大げさに取り上げたものが多いと思ってください。 外用ですむなら内服はしない、むやみに強いものを使わない、内服の場合、急激に減量・中断しない、などの常識を守れば、恐れるほどの副作用はありません。 あるいは仮に重大な副作用があるとしても、ステロイドを使わないよりは、本人はマシです。ずっと幸せになれます。 全身麻酔にもリスクはあります。が、だからといって、麻酔なしで開腹手術は受けたくないものです。保護下にある動物に対して受けさせたくもないものです。 重度のアトピー患者、あるいは患畜にとってのステロイドは、同じぐらい有り難いものなのです。飼い主の好みによってステロイドを忌避している間、当事者の苦しみは続きます。 悪いこと言いませんから、「ステロイドをうまく使う」方針に切り換えてあげてください。代替療法は、小康状態を得てから後で、ステロイドの使用量を減らす目的で考えるのが良いと思われます。 |
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