獣医師ではありませんがご参考まで。

＞ゆかさん

犬種（雑種なら大きさや見掛けが何に似ているか）や性別、
どの程度興奮しているか（吠えている時にオスワリ命じたらどうなのか、尾に触ったら飼い主のことも噛みそうか、目が血走ったり泡吹いたりするか）
どういう状況でそうなるのか（家の近所だけか、普段と違う散歩コースや、遠出した先ではどうか）
相手のイヌは限られているか全部か
どんなふうに育ったのか（買ったのか、ならばどこから、拾ったのか。生後どのぐらいまで母親についていたか、兄弟姉妹や仔犬の時に他の犬と遊んだ経験はあるか）

など、もう少し詳しく書いていただけますか？

　ただ、基本的に、イヌは他の家で飼われているイヌとそう簡単には仲良くはならないものではあります。イヌは博愛主義者ではありません。
　マスコミではよそのイヌとも仲良くしている風景が頻繁に紹介されますが、あれはむしろ例外的だと考えてください。飼い方やしつけかたのうまい下手だけではなく、個性として、よそのイヌが嫌いな個体もたくさんいます。トレーニングでの修正がある程度可能な場合ありますが、限度があります。
　人間だって、知り合う人みんなと友だちになりたくなるわけではないのと同じです。


＞ゆっこさん

　イヌの順位というのは、実は単純に上から下へ一列になっているわけではありません。
　「基本の順位」があり、これはおおむね一列のようです。が、この基本順位そのものは直接は行動に表れませんし、観察もできません。食い意地が張っているイヌは基本順位が低くても餌については頑張りますし、特別な好きなオモチャなどに関しても見掛けと基本がずれることはよくあります。
　マウンティングは相手があるだけにさらにややこしいですね。単純に怒られるからやらないのかもしれませんし、ヒトが自分では意識しない立ち居振る舞いの雰囲気や体臭によるのかもしれません。いろいろな要因がありそうです。
　他の状況でマウントされやすいご家族に向かって威すように唸ったりすることがないのなら、マウンティングそのものはあまりお気になさらなくてＯＫだと思います。イヌ同士では、劣位個体が優位個体にマウントする、言い換えると、優位個体があえて「うんと劣位ぶってみせて」劣位個体にマウントさせることもあります。　マウントされる人は、近づき難いほど優位にあると見做されてはいないのは確かですが、見下されているとは限りません。