獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200205-220

マルチレス
投稿日 2002年5月20日(月)15時58分 プロキオン

5月19日の あいさんへ
4ヶ月で食事アレルギーと診断されるたのなら、この先の長さを考えてしまう
かもしれませんね。
でも、簡単に言ってしまうと、問題となる原因物質を口にしなければ良いので
すから、治療が難しく生命が危ぶまれるということではないと思うのです。
ですから、特定のアレルゲンを除いたものを給餌してあげる様にして下さい。
この場合、市販の餌に特定アレルゲンが入っていないことを確認する必要があ
ります。もし、いささかでも不安があるようであれば、これは混ぜてはいけま
せん。
繊維がアレルゲンとのことですが、食物繊維がまったく入っていない餌という
のにちょっと心当たりがないのです。

5月20日の エムさんへ
犬猫の血液型については、以前は「B社」が判定用のキットを発売していまし
た。その会社がなくなってしまってからは、動物用の検査機関で少しずつ調べ
てくれるところもあったようです。
また、技術そのものが失われてしまったわけではないので、B社の関連会社か
ら血液型判定の案内が来ていたようです。

5月20日の キャデさんへ
病名の診断は、やはり主治医の先生のお仕事です。
私もつい先日、白血球44000〜45000の犬を診察する機会がありまし
た。リンパ球を見ると、2核のもの、核の中央に穴があいたものなど異常なリ
ンパ球が認められ、同じく白血病の心配をしました。
でも、結局は「子宮蓄膿症」でした。これなどは一例なのですが、疾病の判断
というのは、やはり実際に診療している先生の総合判断に御任せした方が適切
であると思います。

「フェレットの緑便」
フェレットにはいわゆる「緑色ウイルス感染症」というのがあって、これをと
りあげているサイトも存在するはずです。
「緑便」というのは、消化管における内容物の通過速度を反影しているのであ
って、このウイルスが特別な力で緑色にしているわけではありません。鳥類が
疾病の際に緑便をするのと同じようなものです。
したがって、主治医の先生やシゲ先生がいわれているように、ウイルス性の下
痢という考え方で良いのではないかと私も思います。とすれば、かなり適格な
治療は実施されているのではないかと推測しています。

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