獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200207-103

停滞睾丸の腫瘍化率
投稿日 2002年7月13日(土)11時33分 と る獣医師

確認の為に書かせて頂きます。
発生学的に睾丸がもともと1つしかない症例というのが、極めて稀だと記憶しております。
つまりは「殆どの雄犬には睾丸が2つある」と認識しています。
なので、腹腔内をくまなく探します。
ペニスがあるので開腹はメスよりも面倒ですが、筋肉を切って内臓を確認すると
大体ひょっこりと見つかることが多いです。
腸の奥底に佇んでいるという感じの物はありませんでした。
大きさは陰嚢内にある睾丸の半分くらいの大きさでした。
腫瘍化した症例は、いくつか経験しています。
多くが握り拳大になっていました。
停滞睾丸の腫瘍になる確率は、陰嚢内の睾丸が癌になる確率の14倍くらいと言われてます。

なので、私なら陰嚢内にある睾丸は残してでも、そこに存在していない睾丸を必死に探すと思います。
あくまで「私見」なので、こんな獣医師もいると言うくらいに考えてください。
他の先生のご意見をお待ちしております。

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