獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200207-79

マルチレス
投稿日 2002年7月10日(水)17時56分 プロキオン

7月9日の シオンさんへ
ウサギという動物に排尿排便の躾を望むことに無理があります。本来が被捕食
動物ですので、いつでもどこでもがウサギにとっては都合がよいわけであり、
決まった場所でするという場合こそ、ホームレンジやテリトリーの意味合いが
あるのではないでしょうか。
お話から察するに、成熟した個体として自己主張を始めたのかもしれませんね。
また、飼いウサギですから、季節性の繁殖期はないと考えて下さい。
そのうえで、不振な点があるのであれば、病院へ出かけて下さい。

7月9日の まいさんへ
疾患としては「股関節脱臼」があるわけですよね。これは確認されていると理
解して、脱臼直後から歩行不能なのか、あるいは歩行しているのかが分かりま
せん。
歩行していないのであれば、関節の変形と言うのは単に股関節の形態が変化し
てしまったという意味なのか? 歩行していて、その結果大腿骨の変形を招来
してしまったという意味なのか?
股関節脱臼は、必ずしも歩行不能ではなく、歩行時の痛みをとるために「骨頭
切除」は実施されます。したがって、全ての症例に適応というわけではありま
せん。個々の症例に応じて検討されるべきものです。その必要度は患者を診察
していないものには判断できません。
大腿骨が変形してしまったという場合であれば、こちらは別の手術になると思
います。骨頭が磨耗して変形したという意味であれば、痛みの軽減に対しては
「骨頭切除」は有効な選択肢といえます。
また、サプリメントと記載されていますが、こちらについても何をどういう目
的で与えたいのかが分かりません。

7月9日の まいさんへ
ウサギはどちらかとうと保守的なところがある動物だと私は考えています。餌
の変更にも抵抗してくれますし、慣れない音や臭いにも警戒します。
香水を変えたということであれば、それだけで警戒されても少しも不思議とは
思えません。特に臭いの強いものは遠慮していただいた方が、動物はありがた
いと思います。

7月10日の ひろりんさんへ
ハムスターの歩行の様子がおかしいとのことですが、前足の術部がきれいとい
うことなら、単純に筋力とバランスの問題ではないでしょうか?
麻酔や注射の影響ということでもないように考えますが。

7月10日の あれいさんへ
猫の心肥大による胸水ということであれば、内科的なアプローチが主流である
と考えます。
心肥大そのものは、猫にはありがちな話なのでそう驚くにはあたらないのです
が、直接胸水を抜かなくてはならないというのであれば、疾病のステージとし
ては進行しているのかもしれませんね。また、そのような状態であれば、腹水
も貯留しているかもしれません。
主治医の先生によく相談して指示を仰ぎましょう。


◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。