獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200208-103

マルチレス
投稿日 2002年8月13日(火)17時25分 プロキオン

8月10日の 花太郎さんへ
フレンチブルドックあるいは短頭種の犬の専門医ということであれば、いない
と思います。外科が得意あるいは心臓病が得意とかそういう形になると思いま
す。
書き込み内容からは、「気管虚脱」の心配もありそうですが、主治医の先生か
らは、この点についてどのようにお聞きしていますか?
気管虚脱の場合、手術によって気管の補強をするケースがありますが、どの病
院でもというわけにはいかず、普通は内科的に対応するケースがほとんどです。


8月10日の ジルさんへ
マイボーム腺腫であれば、初診料と目薬代ぐらいで済むと思います。心配され
る程高額になることもないでしょう。


8月11日の natuさんへ
私は現代、犬を飼育しておりませんが、避妊するか否かと聞かれれば、迷うこ
ことなく避妊します。実家の雄犬は去勢していますし、妻の実家の雌犬は8月
中に避妊してしまう予定でいます。
犬や猫の避妊去勢手術が日本にもたらされた頃、「自然の摂理に反する」とか
「犬や猫にも自分の子供を生む権利があるとか」言って、これらの手術に反対
した文化人と称する人達がいたそうです。その結果、今でも毎年多くの命が人
間の手によって処分されています。その数は40万とも60万とも言われてい
ます。
自然の摂理に反しても、これだけの命をお金をかけて処分しているのは、私に
は納得できません。
痛い、痛くないは麻酔中ですので、気に為さる必要はありません。それでも気
になるのであれば、局所麻酔も併用すれば、脳にも痛みの記憶は伝達されませ
ん。

8月11日の たかひろさんへ
膝蓋骨脱臼ですが、これが長い期間続いていたのであれば、筋肉や靱帯は膝の
滑車溝から外れた短縮した状態こそが普通の状態となってしまっているのでは
ないでしょうか? また、下腿骨の骨も変形してしまっていることもあります。
実際の情況や程度が分かりませんので、この後どうなるとも言えないのですが、
本来的にはゆっくりと時間をかけて少しづつリハビリを積んでいくべきだと考
えます。
針治療を実施している病院もたしかに存在しますが、状態が分からなければ効
果があるか否かまでの判断もできません。

8月12日の にゃんちさんへ
猫の膀胱炎についてであれば、私はできる限り抗生物質と療法食で対応するよ
うにしています。
患者本人に不快感があったり、炎症がひどいようであれば、ステロイドも併用
しますが、もとより長期間にわたって使用するお薬でもありませんし、使わな
いで済む症例には使用していません。


8月12日の 「子犬の足先から膿」
帝王切開で生まれたということは、母犬はどうしているのでしょうね。また、
生まれてからの経過が書き込まれていませんので、何故ということがまったく
不明です。子宮内での感染というのも不自然ではありますが、皆無ということ
でもないし、普通は臍帯感染の可能性が高そうですが、どうなんでしょうか?
とにかく、あまりに判断材料となる情報の書き込みが少ないようです。
書き込まれている情況は、確かに憂慮されるべき状態のようですが。

8月12日の まっすさんへ
40度の熱がずっと続いているのであれば、良くない状態です。心電図はとも
かく、血液データーに異常が見られないというのは、ちょっと腑に落ちません。
熱があるからには、必ずその反影が出ているはずであって、原因が分からない
ということとは別に 必ず異常はあります。赤血球数であり、白血球数であり、
そのリュウコグラムであり、ヘマトクリットであり、結果そしての反応像は出
てこなくてはなりません。
検査データーにおいて、反応像をまったく欠いているということであれば、そ
れは病気ではなく健康な状態と言えます。それでは、やはり話のつじつまが合
いません。まだ、検査していない項目があるということではないのですか?


8月13日の みきさんへ
私としては動物病院へ行かれることを勧めます。プチプチ音がしているのであ
れば、そ嚢よりも呼吸器を検討された方が良いかもしれません。あくびのよう
な動作と言うのも そ嚢炎の特異的症状というのでもありません。
御自身で分からなければ、分かる人に見て貰う必要があります。

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