獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200208-124

マルチレス
投稿日 2002年8月18日(日)12時37分 プロキオン

8月17日の 藤さんへ
犬が体の一部をしきりに舐めるのは、その部位が気になっているからです。
足裏の肉球を舐めるのは、この季節であれば、肉球が汗をかいてベタベタして
いるのが気になっている可能性が高いように思います。あまり舐め過ぎると、
その行為自体で炎症を引き起こしてしまいますので、チェックするょうにして
下さい。
腰のあたりを舐めるというのは、その場所に何かないか見てみる必要がありま
す。また、さらにこれらが一連のものとして関連があるとすれば、皮膚炎の状
態になっている事も考えられます。
情況に不安があるようであれば、病院へ相談されるのが一番です。


8月17日の そっくすさんへ
「暴れる、流涎、食欲不振」ということであれば、これは兎の体に痛みを訴え
ている箇所があると考えた方が早いのではないでしょうか。


8月18日の ぴんがさんへ
15歳の雌猫が患者さんということであれば、確かに手術は躊躇されると思いま
す。

後肢の関節の腫瘍と記載されていますが、腫瘍の種類は何なのでしょうか?
関節にかかっているのか、それとも関節近位なのかでも腫瘍の動態というのは
異なってくるものであり、予後判定に重要な意味があります。
腫瘍の種類によって、抗癌剤の種類も選択されなくてはなりませんし、その副
作用にも違いがあります。
これらのことを考慮されて上で、「抗生物質とアガリクス」という選択をされ
たのであれば、今の現状は飼い主であるぴんがさんが選んだ結果によるもので
す。冷たい言い方になりますが、選択がすでになされているのであれば、余人
が途中から口をはさんでもしかたのないことなのです。
化膿が気になるのであれば、抗生物質の検討をする必要があるし、痛みが気に
成るのであれば、痛み止めの使用が必要です。これらの処置で功がないという
のであれば断脚も検討される場面も出てくるかと思います。

もし、今回の書き込みが、そのような場面から始まっているのであれば、これ
は難しいです。腫瘍の正体が分からなければ、獣医師からのアドバイスには無
理がありますし、今からの抗癌剤療法が有効か否かも分かりませんので。
介護面からのアドバイスを求めるというのであれば、他の飼い主さんからのレ
スを待ちましょう。


8月18日の まきさんへ
9歳ということであれば、ゴールデンハムスターということではないですね。
ゴールデンレトリーバーの方ですね。

まきさんの書き込みも残念ながら、最も大事な部分が抜け落ちています。

どういう風に言ったら良いのか、うまく伝えられませんが、ビリルビンの値の
異常というのは、それだけでは腫瘍には結びつきません。他にもっと原因とな
る理由がたくさんあるからです。そしてそれらの原因の方がより発生頻度が高
いと考えられるからです。
ビリルビン値が高い、そしてそれが肝臓のリンパ節の腫瘍であると言われても
途中で欠落している情報が多すぎます。

肝リンパの腫瘍が間違いのない確定した話であったとして、排尿がないという
状態とどのように関連づけて考えたらよいのでしょうか?

尿を作るのに必要な血液量が腎臓に供給されていないということなのか、腎臓
自身が機能不全で尿を作る事ができないのか、あるいは尿は作られているのに
排泄経路に問題があって排尿がみられないのか。

書き込みを読んだ人間は様々なパターンを考える事はできますが、そこから一
歩も前に進む事はできないのです。前に進むための判断材料を得る事ができな
いからです。
まきさんや主治医の先生は、どのような状態を想定しているのですか?

まきさんは、分からないからこそ相談しているのだとお考えかも知れませんが
第三者に相談するのであれば、主治医の先生に充分すぎるくらいに説明を受け
て、まきさんが患者の状態を把握している必要があります。

排尿が見られない原因には実はまだ他にもありますが、とりあえず、この3つ
パターンのうち、どれなのでしょう。それによってとられるべき処置内容も異
なります。書き込み内容からは、「どんぴしゃり正解です」から「先にやるべ
きことは他のあるだろう」まで、正反対の意見がいっしょに出て来てしまいま
す。これでは相談する意味がないですよね。
主治医の先生と、もっと話し合うようにして下さい。

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