獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200209-130

マルチレス
投稿日 2002年9月16日(月)11時58分 プロキオン

9月12日の ゆっこさんへ
マルチーズの下眼瞼に赤い腫れがあるということですが、これだけでは判断す
るのは難しいです。
単純には眼瞼炎があるのでしょうが、結膜炎を伴っているのか、マイボーム腺
腫ということも充分に考えられますし、瞬膜腺腫ということもあるでしょうし、
より具体的な情況を確認してから判断するべきことと思います。

「牛目」というのは「牛眼」のことかな?
こちらは、眼球グローブが著しく腫大した状態をいっています。眼球が腫大し
て眼窩から突出するくらいにまで大きくなった状態を言っています。犬の場合
緑内障に併発して見られることが多いです。


9月13日の かりんさんへ
ハムスターは代謝速度が速く、外傷も比較的早期に治癒するのが普通ですが、
これの治りが遅いというのは変ですね。何か思い当たる理由はありませんか?
ケージの場合、自分で網に擦り付けてということもありあすが、水槽の場合で
したら別の要因かもしれません。
また、潰瘍の発生原因そのものに由来している場合は、そちらの確認が必要に
なります。


9月13日の むーさんへ
体温計に使用されている水銀については、口腔内での測定が考慮されるために
その安全性について配慮されている製品もあります。
どこのメーカーのどの製品がそうであるという製品情報までは、把握していま
せん。
ネット情報に頼るよりは、件の製品を製造したメーカーに直接問い合わせる方
がはるかに速いと考えます。水銀の毒性と家庭内の応急処置も そちらで教え
てもらえるはずですよ。


9月14日の ノアままさんへ
こういう質問は返事に困っちゃいますね。もともと、同一の個体はいないのですか
ら、必ずこうでなくてはならないとことではありません。
また、同じ個体においても、いつもいつも同じように発情が起きるともかぎりませ
んよ。気候が暑い寒いとか、餌をよく食べる食べない、周囲がうるさいとか、
いろんな要因もありますらね。
ただ、発情というのは、出血だけがその徴候ではありません。当然、その他の
徴候もあるわけで、総合して判断すれば良いと思います。
なんらの徴候もまったく見られないのであれば、発情していないということに
なるでしょう。


9月14日の ナオさんへ
肥満細胞は、もともと血流にのって移動する細胞ですし、非上皮系細胞ですの
で、浸潤性に増殖します。
せっかく手術で病巣を摘出されたのにリンパ節に転移してしまっているという
ことなのですね。
転移しているリンパが近位なのか、遠方なのか、単一なのか複数なのか、体表
なのか深部なのかお尋ねしたい事柄は多々ありますが、私が放射線療法を行え
る機器をもっているわけでもありません。
また、治療機器を持っている病院にしても、とにかく患者さんを診察してから
という話になるように思います。

ナオさんがお聞きしたいという放射線療法の可能性という主旨ですが、当然私
が述べてきていることとは異なっていることは承知していますが、実施してい
ない者があれこれ述べるのも適当ではないと考えています。
個人的には放射線にはかなりの可能性を感じていますが、実際問題としては、
疾病のステージの早期において適応とした方が成績が良いと耳にしています。
部外者としては、失望も希望も予断を与えるのが望ましくないように考えます

放射線を扱っている先生が目にしていてくれると良いのですが。


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