意見交換掲示板 2002年9月22日(日)00時03分

てんかん様の発作を起こす病気には特発性のてんかん（本当のてんかん）と、症候性のてんかんに分けて考えます。
症候性のてんかんにはいろいろありますが例えば、感染症（FeLV、FIV、FIP、細菌、真菌など）、奇形（パルボウイルス性の小脳形成不全、水頭症など）、代謝性疾患（貯蔵病など）などがあります。
これらの他にも、低血糖、低カルシウム、肝性脳症、腎不全などでもけいれん発作は起こり得るとされています。
一般論としては、まず診断を付けて頂くことが大切で、予後や治療法などが大きく変わる可能性があります。

加瀬さんへのレスで一つだけ説明しなければと考えたことがあります。
現在の食欲が旺盛な理由は猫さん側の要因というよりも、てんかんの薬によるものの可能性が高いと考えられます。
てんかんの発作を抑える目的で現在猫に使われている薬には、フェノバルビタール、臭化カリウム、タウリンがありますが、このうちでタウリン以外の薬には食欲が亢進する副作用があります。
また、臭化カリウムは吸入で肺炎を起こすとの報告がでていますので一度確認されると良いかも知れません。

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