意見交換掲示板 2002年10月15日(火)22時06分

犬の乳腺腫瘍は犬の腫瘍全体の５２％を占める程多発している腫瘍です。
治療成績は腫瘍の直径が３cm以下で転移もない場合が一番良好との成績が出ていますので、腫瘍であれば早期に外科的に切除されることが望ましいと考えられます。

今回、少し気になっていることがあります。
通常、乳腺腫瘍ではしこりを気にしてなめるようなことはありません（炎症性乳癌では疼痛をしめすことがありますが、頻度は極めて少ない腫瘍です）。
もしかしたら、腫瘍ではなくて炎症性の疾患かも知れませんが、保護したわんちゃんが高齢と考えられるのであれば腫瘤の切除と避妊手術を考慮されることは良いことだと思います。

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