意見交換掲示板過去発言No.0000-200210-71
Re ホルモンのバランスについて |
投稿日 2002年10月9日(水)10時07分 田口正行
今回御質問のホルモンは甲状腺ホルモンの事で良いのでしょうか? 甲状腺機能低下症は高齢のレトリバーでは比較的多く見られる病気です。 このホルモンは基礎代謝に関連していますので、機能低下に伴って被毛の生えかわりが悪くなり特に尾が鼠のシッポの様に黒ずんで禿げてしまう。 食事の量の割に顔がむくんだように太って見える。 寒い時期に体温が低下して運動傷害を起こし、場合によっては虚脱してしまう。 末梢神経傷害を起こす。 などの症状を示してきます、当然難治性の皮膚炎(膿皮症もふくめて)も見られますがこれは甲状腺ホルモンの補充療法を行なわないと抗生物質だけでは治療抵抗性です。 甲状腺ホルモンは過量投与でなければ大きな問題は出ませんし、量が多すぎると犬の場合には元気すぎてこまると飼い主さんが言われるので実際の治療では過量投与にはなりにくいと考えられます。 これからの季節は特に必要なホルモンでもありますので、補充療法を行なわれることをお勧めします。 |
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