意見交換掲示板過去発言No.0000-200302-28
子ハム |
投稿日 2003年2月4日(火)00時25分 はたの
獣医師ではありませんがご参考まで。かつ、もう手遅れかもしれませんが(ただ、げっ歯類の子は妙に長持ちもしますので・・・) 今後のことを考えたら、放置が一番とは思います。いま生き残っている子はあきらめて、今後に期待、と。 が、いま生き残っている子の生存を最優先するのなら、留守の時間が長くても人工哺乳は可能です。げっ歯類は授乳の頻度が低い(日に1から2回)なので、乳さえ胃に届けられれば、夜一回、あるいは朝夜の2回でなんとかなります。 乳はイヌネコ用の粉ミルクを。規定よりやや濃く。「やや」は適当に。薄ければ栄養が不足し、過剰な水分で下痢をして衰弱死につながり、濃ければ脱水しますが・・・。ただ、生き延びる個体は適当でもOKで、ダメな子は気遣ってもダメという感じではあります。 哺乳瓶としては注射器とイカの足先を。 注射器は獣医師のところで譲ってもらうなり、画材店などで購入するなり。針は18〜20番ぐらい。先端をヤスリで丸めます。 冷凍でいいのでイカを買い込みます。使うのは足先です。先端を切り落とします。筒状になっているはずです。それを針の長さ+2〜3ミリに切り、針にかぶせて使います。 適宜に溶いた乳を注射器に吸い、腹ばいにおいた子の首筋をつまんで顔をあげさせて口からイカの足でカバーされた針を差し込みます。強く吸うのなら浅くして、すうのにあわせてゆっくりと注射器の内筒をおして乳を出して飲ませます。 すわないようなら、胃まで差し込んで乳を注入します。 このとき、多すぎると吐いて、吐いたものが気管に入って誤飲性肺炎などで死んでしまうので控えめに。横腹にミルクが透けて見えますので、少なめから少しずつ増やして調整してください。少なめでも生きていれば、成長不良は取り戻し得るので、多すぎるよりマシです。 多少面倒ですし、そこそこ器用でないと厳しくはありますが、少なくとも私自身は、中学時分にぶっつけ本番で試みてかなり救命できたので、特別な専門知識なくとも不可能とは思いません。子がまだ生きているのならチャレンジしてみてもいいかと。 ただ、繰り返しますが、安定した繁殖を望むのなら、親の「授業料」として子の命をあきらめるのがリーズナブルとは思います。 |
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