意見交換掲示板過去発言No.0000-200302-286
マルチレス |
投稿日 2003年2月25日(火)12時11分 プロキオン
2月24日の ミンミンさんへ 野生のシマリスであれば、通常発情は3月になってからですが、飼育下ですの で、早かったのかもしれませんね。 シマリスもハムスターと同じく繁殖を望むときにだけ、いっしょにした方が良 いでしょう。また、交尾したのであれば、雄が追い盛りで雌を追い回さないよ うに別にして下さい。本来は妊娠した雌には栄養があるものを補給してあげる のですが、どうもその必要はなさそうですね。 妊娠期間は28〜35日くらいです、その後の1〜2ヶ月も掃除は努めて遠慮 して下さい。育児は母親まかせが基本です。母親にそれだけの力がなくても、 それはそういう個体に繁殖をさせてしまった飼い主の失敗であって、本人の責 任とはいえません。 2月25日の ピンクさんへ 漏れ出てしまったワクチンの量如何ですね。 代金をいただく以上、規定の量だけは確実に体内に接種しておかないとならな いと考えたのでしょう。 ワクチン中のウイルスの量は、少ないもので10の3、5乗くらいで、多いも のでは7乗くらいの量になります。ワクチン1ミリリットルの中にそのくらい のオーダーで入っていなければ、効果がないということです。 規定量の何倍かの量で安全性試験は実施されていますので、副作用は心配なさ るには及ばないでしょう。 むしろ、そのままであったのなら効果の面で不安が残ります。 2月25日の gumiさんへ 私は、ハムスターが特に腫瘍が多いとは思っておりません。 が、実際のとこ ろ症例発表会でも、私も多く眼にしています。 これは、寿命が短い、血統が限られている、とかいうことが関わっているのか もしれませんが、飼育されている個体に対する腫瘍の発生率と観点をずらせば ハムスターだけが飛び抜けて多いということでもないのではないかと考えてい ます。 ある研究会の統計では、犬は人間の5倍の腫瘍発生率になるのだそうです。こ の統計とて、私の周辺では、とてもそこまでは行かないでしょう。動物の飼育 者がどれだけ動物病院を利用してくれるかによって地域差もあることと思いま す。 したがって、今の現状だけでは、ハムスターに腫瘍が多く発生しやすいとは、 言えないと考えます。結論を出すには時期尚早という感があります。 ただ、ハムスターにおいては、頬袋にリンパ組織がなく、腫瘍を移植した際に 定着しやすいと言われています。 その特徴と飼育しやすさと繁殖力から、実験動物として普及してきましたので ハムスターには腫瘍が多いという概念が育ってしまったのかもしれません。 この事実自体は、一旦発生すると腫瘍の治療がむずかしいとも言えます。 2月25日の ねえねさんへ gumiさんへのレスと重複しますが、研究会での発表やメーカーからの発表 は比較的多く眼にすることができます。 日本獣医学会では、あまりその機会はありません。実際のところ、顕著な効果 を持つ抗癌剤が開発されれば、これは放っておいてもマスコミが取り上げてく れるところであり、世界中の製薬会社も研究に余念がありませんが、まだ時間 はかかることと思います。 ねえねさんが、書き込まれているものはその機序が体細胞免疫を活性化させて 傷付いた異常な細胞の除外を目的としています。患者本人のもつ免疫力に依存 している面が大きいと言えます。 では、無駄かというとそうでもなく、動物においては服用させつづけるという 点で本人や飼い主の負担を考えると、有効な側面があります。必ずしも1方向 からだけの評価にこだわる必要はありません。 2月25日の まいこさんへ 自然界においては、発情周期に伴う生理的な出血は、限られた種類においての み認められます。「初潮」という現象が見られる動物は、むしろ少数派なので す。 御質問にあった猫には、このような生理的な現象はありません。 発情出血は、出血と言う個体の不利を抱えても、それを上向ゎる妊娠成立の機 会を増やすというメリットが重視され、なおかつ、その発情個体を守るという 社会性が必要とされます。単独行動をとる動物にはむいていない現象ですね。 |
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