獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200302-96

RE.疑問?>なうさんへ
投稿日 2003年2月12日(水)09時47分 KAN&哲

私は臨床の専門ではないので、
子宮蓄膿症に予防法があるかどうか正確なところは知りませんが、
多分ないと思います。
しかし、なるかどうかも分からない病気を予防することを目的として、
そのためだけに避妊手術を受けさせる意義があるのでしょうか?
肺ガンの例のことですが、
タバコをやめればガンになるリスクを減らすことはできますが、
肺ガンを予防することはできません。
でも、肺がなければ肺ガンにはなりません。
あなたなら、ほかの誰かが、
愛情の名の下に「肺ガンになってほしくないから」と
あなたの肺を摘出するという行為を許せますか?
なにも肺の摘出ではなく、避妊手術について考えて下さってもいいのですが、
病気になる可能性がある臓器を取ることが予防と言えるなら、
極端な話、生きていなければ病気になることもない、
という考え方とどう違うのでしょうか?
最後に誤解の無いよう言っておきますが、
私はなうさんが猫に避妊手術をしたことに文句を言うつもりはありませんし、
避妊手術そのものを否定するわけでもありません。
ただ、避妊はあくまでも避妊である、と言いたかっただけです。

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