意見交換掲示板過去発言No.0000-200304-48
レス3題 |
投稿日 2003年4月7日(月)11時30分 プロキオン
4月6日の ぐりさんへ やはり、ヒナがいましたか。となると、主治医の先生と私の見解は異なります。 通常でしたら、主治医の意見を優先してくださいになるのですが、今回ばかり は直ちに雌雄を別居させることを再度お勧めします。 喧嘩の原因はおそらくヒナなのです。次の繁殖のために、今の巣を使う必要が あってのことです。このような場合、雌か雄のどちらかヒナ達を邪魔者として 追い出しにかかって、ヒナを守ろうとするもう一方が相手の攻撃を一身に受け てしまうことによって生じます。 通常は、ヒナを追い出そうとする雌から雄が攻撃される例が多く、そのまま放 置しておくことはよくないです。当然、雄だけでなくヒナも危険です。 むろん、雄がヒナ達を追い回してという例もないではないですが、多くは雄は 巻き添えをくったというケースが多いはずです。 セキセイは小型のインコですが、飛翔力は強く、本来であれば禽舎で飼育する のに向いた鳥です。逃げるのに十分なスペースがあると避けられたできごとか もしれませんね。セキセイ達はそれぞれ別にした方が良いと思います。 4月6日の なおさんへ 先日のクレアチニンの数値と言い、今回の体温と言い、やはり重篤な状態に思 われます。 ホメオパシーも含めてあの手の医療をホリスティック医療と言いますが、私は あの理論になじめません。薬用量にも達しない量をさらに水で薄めて、どう効 果の発現を期待できるのか、理解できません。北米などにある団体のホームペ ージを見ても、まるで魔法や宗教にしかみえません。 毒も薄めて使えば薬になるというその理論は、別にホメオパシーの専売特許で はなく、全ての医薬品について言えることです。医薬品は薬用量や中毒量の概 念があって初めてコントロール可能と言えます。薬用量以下の量でも毎日使用 していれば、慢性毒性もあるかもしれませんし、まったく意味のない投与に終 わるかもしれません。 また、逆に昨年の痩身用健康食品のように食品の中に医薬品をあらかじめまぜ ておいて、医薬品としての規制を逃れ、食品として、さも効果があったかのよ うに振る舞うこともできます。つまり、ホメオパシーと称してれっきとした医 薬品がそのまま投薬されていることもありえないわけでもないのです。 むろん、まじめにとりくんでいる方もいるはずですが、そういう方であれば、 ホメオパシーの特質や限界も知っているはずです。適応できる症例とできない 症例も分かっているはずですが、ネットにおいては宗教化したものが多数派で す。 ですから、インターネットの中に流れている情報というのも、吟味されなくて はなりません。良い事尽くめのお話であったり、やたらに希望を抱かせる内容 であるのであれば、眉につばをつけて聞く必要があると考えて下さい。 点滴を継続しながらの治療であれば、それは御希望の治療でも可能と思います が、それには入院された方がよろしいでしょう。 4月6日の ふねさんへ 老年性の白内障であれば、進行を遅らせる点眼薬はありますよ! ただ、ステージが成熟期や過塾期まで進行していると薬効はあまり期待できま せん。 |
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